皆様こんばんは!
さて、今日は転職をテーマにしたこの本について書いてみます。
そして、私のキャリア形成についての考察を少しご紹介します。
ところで、皆様は転職は後ろめたいことだと考えますか?
今では、転職はずいぶん一般的になりましたので、転職は条件とタイミングが合えばしたい、と思っている方は多いかも知れません。
「一生この会社に身を捧げる!」という考え方は、もう一般的ではないですし。
何より、会社自身が一生社員を守れなくなっている。
副業も多くの会社で許されています。
働き方も多様化してきていますので、転職というよりはキャリア形成という言葉で表現した方が良いかと思います。
私がこの本を読んだのは、もう5年以上前になると思いますので、その当時はまだ今よりは転職について柔軟に考える人は少なかったと記憶しています。
その当時、私は勤めていた会社が嫌で、転職したい気持ちでいっぱいでした。
「まだここでやれることはあるのではないか?」
と考え、踏みとどまる気持ちもありましたが、日に日に転職したい気持ちは高まるばかり。
そして、ついにこの本を手に取りました。
まず、本の構成の説明ですが、以下のようになっています。
①転職の哲学
②転職のある人生設計
③転職の作法
④転職者のビジネス心得
①では、
「個人の自由は会社の都合に優先する」
として、転職は悪いことではない、と述べています。
当時は、まだ転職者に「裏切り者」のレッテルを貼る会社もありましたからね。
そんな当時の情勢の中、転職を前向きに考えて欲しいという著者の思いが表現されています。
因に、著者はなんと11回も転職しているということです!
これは、当時の私にはとても衝撃的でした。
実際この本と出会っていなければ、恐らくはまだ1~2回くらいしか転職を経験していなかったでしょう。
現時点で、私は様々なキャリアを既に持ってしまったので、正直転職回数を数えるのが難しいです(^_^)
サラリーマンの枠からもはみ出してしまったし。。
正社員になった回数であれば、3回という計算になりますが。。
間違いなく、この本は私に転職というもののハードルを下げてくれました。
そういう意味では、非常に人生に影響を与えた本だったかと思います。
印象的な言葉をいくつかピックアップしてみます。
「ビジネスパーソンライフは、自分商店の経営である」
これは、最近の言葉で言うと、パーソナルプランディングにつながる思想です。
いつの時代も、デキるビジネスパーソンはこういう考え方を基に働いて来たのでしょう。
ただし、方法論としては、Webやソーシャルメディアを利用する昨今のやり方ではなく、会社の中で働く際に自分の会社を「取引先」だと思って売り込むために、マーケティングや営業戦略を練りなさい、と説いています。
会社の中で自分を売り込み、価値を認めてもらう。
そして、その経歴を次のキャリアに生かす、ということです。
私も思いますが、会社は仕事を与えてくれるところではないのです。
自分が主体的に取り組んだことの結果が、会社という組織の活動になるのです。
与えられた仕事をこなすだけでは、楽かも知れませんが、自分の価値は一向に上がらないということを考えて頂きたいと思います。
将来、社外でも通用するスキルを身につけたいならば、会社の批判をする前に自分を認めてもらえるような仕事をすることと、それを会社に売り込み、転職活動などのときにアピール出来る実績を作るべきでしょうね。
「転職が勉強のきっかけになる」
これ、実は全く私も同じだなあ、と今読み返して感じました。
キャリア形成を積極的に行うようになってから、私も勉強をたくさんするようになりました。
最初の会社にいた頃は、恐らく1年かけても
今の一週間分すらやっていなかったかも知れません。
単純に、情報処理能力がアップしたお陰もありますがね。。
では、何故転職が勉強のきっかけになるのでしょうか?
新しい職場では、私が何が出来るのか最初のうちは分かりません。
周りの一般社員は、普通
「なんかこういう人が来るらしいよ~」という程度の情報しか持っていません。
実際、どれくらいどんな仕事が出来るかは、採用に関わった人ですら、想定でしかありませんからね。
つまり、短期間の実績が私の評価になってしまうのです。
そう考えると、スタートダッシュはものすごく重要なワケです。
でも、どんな職場でも、転職したばかりの頃は分からないことがたくさんあります。
まずは、名前から覚えないといけませんよね?
名前はみんな教えてくれますが、仕事は自分から覚えるのが基本です。
何でもかんでも聞いてばかりいると、
「何だこいつ、やる気あんのか?」
「忙しいのに空気読め!」
という雰囲気になってしまいますよね?
そう考えると、常にキャリアアップを考えようとすると、常に新しいことを勉強しなくてはならなくなります。
ひとつの会社ばかりで働くのではなく、色々な職場で働くことにはそういうメリットもあるのです。
逆に、職を転々とするばかりで勉強を怠っている人は、いたずらに経歴に転職回数だけが加算されて、だんだん職につくことが出来なくなるでしょう。
人事が見ているのは、転職回数よりも転職動機です。
理由が明確な転職なら、納得するのです。
それが、著者が12回の転職を実現している理由です。
だって、優秀な人材は誰でも欲しいじゃないですか?
その時に、転職回数なんて見てませんよ(^_^)
要は、自分が優秀な人材であることをアピール出来れば良いのですから。
今日は色々と、キャリア形成について考えてみました。
実は、このネタはかなりたくさんのトピックがあるのですが、またテーマを決めながら追々コラムなどで考察していくことにします。
転職をあまり経験されていない方が、ご自分の仕事や会社やキャリアに対して、「振り返り」のきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m
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