今回はトレンド系インジケータのボリンジャーバンドから
相場の勢いを捉えて、どうやってエントリーしていくか、
について書いていこうと思います。
ボリンジャーバンドは結構ポピュラーなインジケータです。
上の画像は±1σ~±3σラインまで表示した
ボリンジャーバンドです。
赤:±3σライン
オレンジ:±2σライン
黄:±1σ&ミドルライン
相場に勢いが出始めると上と下に拡大(画像内青枠)して、
やがて勢いがなくなると収縮(画像内緑枠)していきます。
これがボリンジャーバンドの基本的な見方と考え方です。
さて、私は勝率アップをするためにトレンド相場で
エントリーポイントを探すことをオススメしているわけですが、
ボリンジャーバンドからどういう風に相場を分析すればいいか、
ということが今回の記事のテーマになります。
トレンド相場でエントリーするためには、
前提としてトレンド相場の発生に気づけることが
前提になります。
トレンド相場については、以前書いた記事の
【勝率アップ】勝ちやすい相場でエントリーポイントを見つける
で説明しています。
さらに上記の記事では、
トレンド相場にはレンジ相場が含まれており、
レンジ相場にはトレンド相場が含まれている、
ということも説明しています。
これを踏まえて、より勝ちやすい相場について考えてみます。
まず相場の動きというのは、
短期で見た相場の動きは中期で見た相場の動きに影響して、
中期で見た相場の動きは長期で見た相場の動きに影響します。
つまり、短期でトレンドができると中期でトレンド発生の兆しになり、
中期でトレンドができると長期のトレンド発生の兆しになる、
ということです。
まとめると、トレンドという波は短期→中期→長期へと
発展していく、ということです。
例えば、下の画像の白い縦線が引かれているローソク足に
注目してください。
これはUSD/JPYの1時間足のチャートです。
2本の白い縦線を引いたローソク足の時間帯は、
大きく上昇していて、ボリンジャーバンドも
拡大していますね。
この部分を5分足で見るとこんな感じです。
2本の白い縦線の内側にある相場の動きが
今回注目している相場です。
これをさらに1分足で見ると…
このように、短期(1分足)で発生したトレンドは
中期(5分足)→長期(1時間足)のトレンドへと
伝わっていくことが分かったかと思います。
ただし、必ずしも短期のトレンドが中期・長期の
トレンド形成に繋がるわけではありません。
短期でトレンドが発生した際、その先に
中期や長期のサポレジラインによって
せき止められることもあるからです。
トレンドが短期から中期、長期へと伝わるには、
トレンド方向への力(上昇なら買い、下落なら売り)の優位性が強いこと、
勢いをせき止めるほど強力なサポレジラインがないことが
最低限必要な条件であると考えています。
さて、相場の動きについて長くなってしまいました。
いったんここでこれまでの内容をまとめると、
・ボリンジャーバンドからトレンド相場と勢いの強さを考える
・トレンドは短期→中期→長期へと発展する場合がある
ということですね。
では、ボリンジャーバンドからどのように相場分析を行い、
エントリーポイントを見つけていくか、という本編に
やっと入っていきます。
ボリンジャーバンドは相場の勢いの強さを
示すトレンド系のインジケータですね。
±○σラインというバンドが拡大しているか、
収縮しているかで現在相場に勢いがあるかどうかが
分かります。
60秒バイナリーをするなら、チャートは1分足を
見るのではないかと思います。
しかし、相場の勢いの強さという根拠を深めるのであれば、
さらに上の時間足を見るべきですね。
1分足が短期だとして、中期として5分足や15分足、
長期として30分足や1時間足のチャートを表示して
ボリンジャーバンドをつけます。
あるいは、中期を5分足、長期を15分足とするのもアリです。
どの時間足を中期、長期にするかは人それぞれなので。
短期でトレンドが形成されており、なおかつバンドも
拡大している状態にあるとします。
ここで中期と長期のボリンジャーバンドの状態も確認します。
ボリンジャーバンドが、短期:拡大、中期:拡大、長期:拡大
と3つの時間でバンドの拡大が出ていれば、
その時相場の勢いはとても強いものだと判断できますね。
これが上昇トレンドの場合、
売りによる上からかかる力よりも
買いによる下からかかる力のほうが強いので
逆張りするよりも押し目買いをする方が有利になります。
しかし長期が縮小していて短期が拡大しているならば、
中期や短期では既にできた高値ライン(レジスタンス)によって
売り戻される可能性も考えられます。
長期のバンドが縮小=長期の勢いがないのであれば、
中期、短期ではレンジ相場や流れの方向が逆転することがある、
ということですね。
ここでいったんまとめると、
短期、中期、長期でボリンジャーバンドが拡大していれば
トレンド方向への勢いが強いため、逆張りをするよりも
順張りのエントリーが有効である。
ということですね。
ここで、トレンドが形成されているときは
上昇トレンドは押し目買い、下落トレンドは戻り売りが
エントリーポイントとなりますが、
あまりにも勢いが強いと押し目買い、戻り売りが
サポレジラインやフィボナッチの50.0%のラインに
届く前になってしまう場合があります。
押し目買いや戻り売りが浅い位置で入ることもある、
ということですね。
となると、押し目買いや戻り売りを待っているうちに
せっかくのエントリーポイントを逃してしまうことに
なりかねません。
かといって、ただ勢いがあるから、というだけの
根拠では勝ちにくい誤ったポイントでエントリーを
してしまうこともあります。
極論としては、エントリーポイントを逃したら見送る、
というのが最善の方法です。
無駄に資金を減らさないことが勝ち続けるために必要ですから。
それでも、押し目買いや戻り売りといったポイントを逃しても
別の方法で狙っていく場合もあります。
ただ、そのためにはチャートパターンや
プライスアクションによるローソク足の状態など
様々な知識と、相場の展開に合った考え方、
エントリーポイントを見つけるスキルが必要になります。
それについてはこの記事では書かず、
別の機会に書いていこうと思っています。
とりあえず今回の記事のポイントを総括すると、
◎ボリンジャーバンドで相場の勢いを捉える
◎短期、中期、長期のバンドの状態を見て根拠を深める
◎すべての時間足でバンドが拡大しているなら、順張りとして
押し目買いや戻り売りを基本にエントリーポイントを見つける
◎長期、中期の勢いがない場合、短期でバンドが拡大しても
逆方向の力によって戻されることも考慮に入れる
といった感じでしょうか。
~おまけ~
ボリンジャーバンドの±2σラインにローソク足が
接触するか超えるかで逆張りエントリーをする、
という使い方があります。
しかし、ボリンジャーバンドの本質は
バンドが拡大しているか縮小しているかで
相場の勢いがどうなっているかを見るのが
本質的な使い方です。
だからといって、私はこの逆張りエントリーが
絶対ダメだとは思っていません。
相場の状態をしっかり認識した上で
逆張りをするのであれば有効だと思っています。
相場の状態を認識せず、ただ単に
「±2σラインにローソク足がタッチしたら逆張りだ」
というだけの情報だけを鵜呑みにするのは
まさに愚の骨頂ですね。
それでバンバン勝てるほど、バイナリーオプションは
単純ではない、ということですかね。
さて、やたら長くなりましたが最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。