当たり前っちゃあ当たり前だが、外に出るとさらに寒い。

おまけに、風も結構強い。

ビル風で傘破壊、なんてことのないよう、比較的開けた通りを歩いた。


いちおう、三十年近く人間をやっているのだが、

おまけに居住地もそんなに変わっていないのだが、

今日みたいな天気に出くわしたことは、あんまり記憶にない。


なぜだろう。


結論。

たいてい、こういうときは雪が降るから。


年に数回しか雪が降らない地域だから、

雪ってそれだけでうきうきする。

それに、雪の日には静けさがある。

いろいろなものが白に覆われる、視覚的な静けさ。

静かに降り、時おり木からがまとまってドサッと落ちる、

ひょっとしたら、そのおおきい音がつくり出しているかもしれない、静けさ。

空気もキーンと冷えて、学校の時間割がちょっと変わったりなんかして。


対して、今日は雨というなんてことない現象。

だから、寒いとか、風がつめたいとか、そんなところがよけいに気になる。


金土日がこんな天気なんて最悪、と思う人はまだ元気がある。

僕は、二日休みでよかった、と思う。

コタツはないけど、家でまるくなっていればいいのだから。