入院生活中のリハビリは本当に必要最低限動かせるレベルにするようなものだった。
はっきりは覚えてないけど、目をつぶって手の位置を把握するように手を上げ下げしたり、ゆっくり手を開いたりする程度だった。
足に関してはバランスを保ちながら歩く練習をひたすらにやった。
今では想像も出来ないくらいに当時は動かすのが難しかったし、自分の足じゃないような感覚だった。
入院生活は1ヶ月程で終わり、退院することになった。
退院する事が決まった時身体はまだ万全じゃなさすぎるし、1人で歩くのがやっとの状態だったからビックリしたのを今でも覚えてる。
帰りにお寿司やさんに寄ったのだけど、外に出て自分の身体の不自由さがとてもキツかった。病院内では患者として見られるからゆっくりでもいいし、何よりマイペースが許されてた。
けど外は違う。病人がいたとしても僕みたいな見た目には分かりずらい半身麻痺はマイペースが許されない。言い訳にできない障害を抱えたんだと大きく自覚した。
(当時は姉も兄もそこまで病気を知らなかったから時間が経ったら治るでしょみたいな感覚だった。自分では絶対そんな事ないと自覚していたから辛かった)
そこから自宅でのリハビリ生活が始まった。
続く