倉田徹也さんへ

先ほど、ニノ蔵にてその訃報を知り、大変驚いたと共に、深い哀悼の念をここに捧げます。

 

あれは、2018年。まだコロナ前の世界でしたね...

 

 

まだまだ、お聞きしたい事が沢山ありました。

 

去年、とても胸騒ぎがした時があり、お電話何度かしましたが、回線が開かれる事はありませんでした。

大病をした方でしたし、2018年のイベントも本調子ではなく、大変なご様子でしたから、もしかしたらと思っては居ましたが...

 

石炭公害の凄まじかった筑豊で、生まれ育ち蜷川先生とも交友関係があった話を聞きました。

 

ガソリンスタンドに入る洗車機などの、YASUIの執行役員特販部の重責で、その最たる思考を振るわれ、今では当たり前のガソリンスタンドがオイル交換などのメンテナンスをするスタイルのキッカケを作った、影の立役者でした。

 

 

まだまだ、お聞きしたい事が沢山ありましたが、再開の機会叶わず、先ほど訃報を耳にしました。

本当に、ありがとう御座いました。  合掌

 

 

 

 

 

 

 

 

著者について

昭和29年(1954年)7月12日福岡県、筑豊(鞍手町)出身。福岡県立鞍手高等学校卒業後、上京し、成城大学在学中に文学座附属演劇研究所第17期生となる。卒業後、高井プロダクションで舞台(帝国劇場蜷川幸雄演出「ロミオとジュリエット」隊長役等)、映画、テレビで端役として活動する傍ら、シャンソン歌手として銀座ライブハウスで歌う。その後、帰福し、父経営する土木建築業「筑豊開発」の総務課長に赴任するが、1986年、再び上京し、住友不動販売に勤務。そののち、自動車整備機器メーカー(株式会社)YASUIに転職し、就行役員関東特販支店長に就任するが、2004年、成人T細胞白血病にて慶應病院にて骨髄移植を受け二年間の闘病生活を余儀なくされる。社会復帰後、東日本大震災を契機に、株式会社「KIRARI」を、福島市に創設(石油業界コンサル業)現在は、福島在住の後進に道を譲り、新潟県南魚沼郡湯沢町で、自由人として暮す。

 

 

 

 

久々のブログになってしまいました。

 

昨日は、仙台で、ドラムコンテストの審査員をやっていました。

関係者のみさなん本当にお疲れ様でした。

 

 

 

参加頂いた皆さん!本当にお疲れ様でした。

 

ブログで書く内容かどうか、も少し迷いますが、我々がどう言う点を見ていたのか?

と言うのを問題にならない範囲で、共有しておこうかと思います。

 

 

・ ルーディメンツ、フットワークや、リズムの正確性、8分や16分の音符を叩き分けて居るか?と言うテクニカルの部分も勿論大切な評価基準・判断基準でしたが、そこ以上に、プレイヤーとしてのハート、伝わってくる精神面の部分も、見ていました。

最後の好評で、少し喋らせて頂きましたが、楽器に特化したコンテストは、どうしても楽器として難しい事をやったり、難しい曲に挑むと高得点、、、と言う先入観がとても有ると思います。

 

しかしながら、『ドラム』が他の楽器やプレイヤーとステージ上で、音楽としてサウンドを共有する時に、どう言うポジションで楽器曲を成立させるべきなのか??? と言う事は、意外とコンテストでは応募や挑戦される人たちにはイメージ薄いかも知れません。

 

審査委員長の辻和也先生、とも休憩中の雑談で「音源を再生して叩く場合でも、僕はプレイヤーをバーチャル化して演奏するようにして居る」

と言う話題が出てました。 片山くんも、そうだと言ってました。

 

本当に言葉を重ねますが、ドラムが楽曲の中でどう言うポジションなのか?この楽曲で何を要求されて居るのか?

これを考えることができれば、より高い演奏の次元を召喚することが可能で、それがサウンドに出ると思います。

 

・演奏をする為のセッティングの重要性

あまり気にする人も少なかった印象を受けましたが、ドラムのイスの高さが合っていなくて、肩に力が入ってしまったり、スティックのエネルギーが逃げてしまったり、と言う状況なのが散見されました。これは、受賞者・未受賞者関係なくです。

 

コンテストの性質上、公平を期すために大きなセッティング変更はフェアじゃ無い可能性も出てきてしまうので、大幅なセッティング変更は難しいコンテストであった事は、お許し頂きたかったです。

しかしながら、イスの高さが、前の人のまま...と言うのは、身長や年齢が同じであっても、股下の長さが同じと言う事は絶対にあり得ないわけで、これは何を意味して居るか?と言うと、しっかりと重心が落ちて居ない、、、事を示唆すると思います。軸が無い状況なんじゃないかと、見ていました。

 

腰が安定していないプレイは、鎖骨がリラックスせず、常に肩身の狭いプレイになってしまうと思います。

近年、とても椅子の高さが高いセッティングも増えて居ますが、それは身体バランスも含めて計算された話しであれば良いですが、スタイルだけを取り込む事、、これは身体を壊す可能性もあるので、見直してほしい大きい点です。

リズムをしっかり作り出せる作業場、としての椅子なのです。体に負担がかからない、それでいて自由にプレイが出来る。そんなベストポジションを探して見て欲しいです。

 

僅かな椅子の高さの違いが、打点に大きく影響する事が分かると、プロの視点が見えてくると思います。

 

 

総合バランス。

3人の視点で共通して重要視していたのは、これです。

 

演奏時の、バスドラや、スネア、金物(シンバル)の総合した個々の音量バランス、これをひっくるめて楽曲でどう言う強弱を意識して演奏して居たか?はとても大きなリスニングポイントでした。

 

メタルや、デスコア、ハードロックなどのラウドな楽曲も演奏されていましたが、Vo,が一番ロングトーンで伸ばして居る小説数をどうドラムがバックアップするのか? Gt,ソロやリフ、その楽曲のコアになるフレーズなどが出てくる時のドラムのボリュームのまとめ方、是非もう一度考えて見てほしいと思います。

スリップビートや、偶数小説でフィルを初めてトリッキーに聞かせる事もハマればめちゃかっこいいですが、自分がどこからスタートして、何を経由してどうfine、に到達するのか? もっと深く研究してほしいと思います。

 

 

・スティックコントール、フットワークコントロール

 

これは、とても技術的な事で、トレーニングするしか方法がありませんが、スティックコントロール、フットワークコントロールがべらぼうに早くても、芯が無いビート、はノリが作り出せません。動的に申せば、動きがない音になってしまう事を示唆できると思います。

この辺は、ワタシ自身も含めて精進し続けなければいけない事だと思います。

血の通ったビートを出せるように、もっと芯のあるリズムを叩くには。。。。ここに、個々のプレイヤーの個性とセンスが存在する、一番アーティスティックな部分だと思います。ここにプレイヤーの魂が宿るのです。

 

・ちょっと、見方によっては批判的な捉え方、にも出来るので、これは私一個人の実感する範疇の話しで、他の二人の意見ではない事を先に言っておきますが。。。

Youtubeなどで、参考にしたプレイ、DVD のライブ映像で見たプレイ。これに、翻弄されて居る人が多かったなと思います。

詰まるところ、プレイして居る人の感じたまま、、、が見えてこない事がとても悔やまれる人が多かったです。

見て学ぶ事は、とても大切な事です。しかし、それはまだ冷凍のご飯の状態です、これを、自分のハートで解凍をして初めて演奏に通用するものになると思います。これを、どの楽曲でも徹底してポリシーに出来たら、素晴らしいドラマーが増えるなと思っています。

 

 

最後に,,,,

 

僕も未だ発展途上の皆さんと同じ、イチ、プレイヤーです。ただ、たまたまローディーを通して第一線のプレイヤーの裏側を見てきた為に、考え方やそのプレイを支えるバックヤードを作って来たが為に、コアな部分の観点が備わりつつあるだけです。皆さんとはあまり変わらないイチ、プレイヤーです。だからこそ、ここで書いた事はほんの一部ですが、是非勉強してもらって、いろんな音楽に感動をして、自分を高めていってほしいとも思います。

 

なかなか、プレイだけやって居ると、ドラマーだけの視点ではどうしたらいいか?分からない事も有ると思います。しかし、音楽を成立させると言う部分に上手いも下手も本来は無いと思って居ます。ただ、より良いフィーリングを産んでいく為に、数多くのアンテナやボキャブラリー、引き出しが必要、、、と言う事を知らない人が多いんだな、、、とも思います。何のために、上達して、上手くなって、高みを目指すのか?

 

それは、言葉では言い表せない(         )この部分を埋めていく為だと、僕は思って居ます。

 

可能性を確実にこじ開けていく為には、自分知らない事を知っていく覚悟と勇気も必要。と言う事を是非学んで頂ければ嬉しいなと思います。

 

有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々にブログを書いてみようと思います。

 

先日、菅沼孝三ドラム道場の千葉校講師・代表である #辻和也 先生主催のイベントに参加してきました!チューナーとして。

 

 

ご参加いただいた皆さん!本当にありがとうございましたっ🤘

 

参加頂いた方々から終了後、反響を頂き、やはり皆さん躓いているコトや、インフォメーションとしては大体ソコなんだな...。と実感できました。

 

正直な感想、私がドラムを始めた頃よりも圧倒的に情報量は増えてますし、上手いプレイヤーも増えてます。

Youtubeを初め、コラムサイトなどがかなり立ち上がり、Q&Aに対して短時間で聞きたい情報に到達できる便利な時代です。

 

しかし、そんな情報が縦横無尽にアクセスできる時代であっても、どう言う訳だか皆さんのモヤモヤは無くならない訳ですね...

 

 正直、だろうな。。。。

 

と思っています。

 

結局ですね、画面の中でやっている事を手元で再現しても同じ機材同じ材質揃えたところで、近いニュアンスにはなっても、そうはならないのが現実です。

そう言うお話しを会場でもしたら、結構納得されてた方も多かったですよ。

 

結局、チューニングの基準って、雑誌を含めても凄く曖昧で、全体を捉えたかの様な情報がデカデカと掲載されたり、Yotubeの題名に乗ったりしてるんですが、オーディエンスが本当に知りたい一歩入った所って、多分情報として出てないんだろうな...って思いましたよ。。。

奥が深いと言えば奥が深いのですが、僕個人はやっぱり皆さんがいい音でプレイして欲しいって思うんですね。

 

 

コロナに突入して、ウクレレやギターなどの巣篭もりセットとかそう言うアイテムってめちゃくちゃ売れたらしいです。

その延長線上で、電子ドラムも結構売れたんだとか。そう言うお話しを聞きました。

ドラムをやる人口が増えてくれることは、本当に素晴らしい事だし、いい事だと思います。

 

需要が一気に増えて、さまざまな生活スタイルの人達が、かっこいい事に挑戦しよう!って思う、その部分をもっと分厚くしなきゃだと思うのですが、書籍系はやはり専門誌過ぎてある意味ハードル高いんだと思います。 

目指してる視野が、もう「中毒」「オタク」と言うかサブカルチャー的なポテンシャルにならないと、やっぱり厳しいんでしょうね。。。

楽器店に行くのも、やっぱり恥ずかしいとか、難しいとか、店員さんから相対される事を躊躇う人も多いと思います。

 

そんな中で、情報を獲得して、購入した方もとても多いんだと思うんですが、その情報自身が、何を目指している事だったのか?

チュー事なんですよ。

メディアリテラシー、なんて事は持ち出すつもりもありません。ただ、ガイドとした情報が、「ビギナー、初心者向け」

の情報だったのではありませんか??

 

発信している人や、企業もとても考えて言葉を選んでサイト運営している事も知っています。

ただ、その見ている人は、情報を得て行動にした時点で、もうその「初心者では無い状況」がいつか、必ず来るのです。

 

 

そう言う意味で、「あなたが初心者を脱する時」初心者と言う巣立ちをする時」毎日と変わらない日常である筈なんです。

誕生日みたいに、X(Twitter)で風船が飛ぶわけでもありませんし、フェイスブックでいきなり『おめでとう』を投稿されるわけでもありません。

膨大な情報と、明確化された筈の選択肢がこれだけあっても、自分が今どのスキルや困ったことへの解決策を模索する時に、現在地が分からないほどの情報量で「もうあなたは、中級者です」と評価されない訳ですから、堂々めぐりなんですよね。。。。

 

初級者〜中級者に変態する時、確実に誰かが導き、必ず守ってあげなければいけない状況が有る。

と言う事なんだと思います。

 

そう言う部分を、音楽で悩んでる人や、業界に居る人が瞬時に判断して、必要な情報をアサイン出来る体制になったら、もっと楽しい事が着実に皆さんの人生を豊かにして行くのではないかと思っています。

 

 

チャンスがあって、誰かの目の前で演奏をした時に、とても良い音素、晴らしい表現がオーディエンスに伝わったならば、それはあなたが憧れたアーティストになれた瞬間ですし、誰かの憧れになった証拠だと思います。

こう言う部分のノウハウをビジネス化しようとする人もだいぶ多いですが、これはビジネスには絶対になりません。

もし、なるのであれば、今日のこの記事を読んだ人が、何かに気がついて意識が変わり、それぞれの持ち場で何かを考え始めて表現し始めた時に市場循環が出来ます。付加価値になる前に、初心者を確実に責任もって誘導すると言う事がやはり出来て無いのでしょうね...。

 

こう言う部分に関して、今後ブログを書いていきたいと思います。