左義長(さぎちょう、三毬杖)とは、小正月に行われる火祭りの行事
とんど(歳徳)・とんど焼き・どんど・どんど焼き・どんどん焼き・どんと焼き・さいと焼き・おんべ焼きなどとも言われる…😲
歳徳神を祭る慣わしが主体で、出雲方面の風習が発祥であろうと考えられている(他説有り)

子供の祭りとされ、注連飾りなどの回収や組み立てなどを子供が行い、子供会(また町内会)の行事として地区ごとに開催されることが多い

寺社が主体となって行われる場合には、お焚き上げ・焼納祭(しょうのうさい)と呼ばれる

九州地方では
鬼火焚き(おにびたき)・鬼火・おねび・ほっけんぎょう・ほうけんぎょう・ほんげんぎょう等と呼ばれ
7日正月にあたる1月6日の夜〜1月7日の朝に行う👹

起源
『弁内侍日記』建長3年1月16日(1251年2月8日)、『徒然草』の「第180段」に見られることから、鎌倉時代にはおこなわれていたらしい🤔
起源は諸説あるが、有力なものは平安時代の宮中行事…❓

各地の祭🔥
★神奈川県大磯町
⇒国指定の重要無形民俗文化財で、セエノカミサン(道祖神)の火祭り、毎年1月14日近辺に大磯北浜海岸で行われている
★島根県大田市五十猛町大浦地区
⇒「五十猛のグロ」は、左義長(どんど焼き)と同趣旨の行事、2005(平成17)年に国の重要無形民俗文化財に…


★富山県下新川郡入善町上野邑町地区
⇒15日に近い日曜日に行われる「塞(さい)の神まつり」子供達が塞の神と呼ばれる男女一対の白木の木偶人形(デクノボー)を持ち「塞の神じゃ、大神じゃ、じいじもばあばも、ほこほこじゃ、来年むけや、十三じゃ…」と唄いながら家庭を回る

★岐阜県海津市・今尾(秋葉)神社
⇒「今尾の左義長祭」(2月第2日曜日:岐阜県重要無形民俗文化財)
13各町内が作成した青竹の作り物(竹お神輿or左義長)を化粧した若衆が秋葉神社まで担いだり、引いたり(吊り込み)して奉納、その竹神輿を焚きあげるという特色のある神事で全国唯一の方式

どんと祭
⇒宮城県およびその近辺

さいの神・才の神焼き・歳の神
⇒福島県会津、新潟県新潟市、東京都多摩地域、神奈川県川崎市ほか(会津地方→「歳の神」)

三島のサイノカミ
⇒大沼郡三島町で行われる伝統行事、国の重要無形民俗文化財

かんがり・かんがりや
⇒長野県南佐久郡川上村、南牧村

墨塗り
⇒新潟県十日町市松之山
焼きを行った後の行事の名前から。稀な例。焼く対象を「賽の神」と呼ぶ

三九郎(さんくろう)
⇒長野県松本地方
道祖神の祭りを統括する神主「福間三九郎太夫」の名前にちなむ(諸説有り)

おんづろこんづろ
⇒富山県黒部市宇奈月町下立(おりたて)の下立神社
燃え上がる炎が鶴の飛び立つ姿に見え、それが「おおづる、こづる」→訛って「おんづろこんづろ」に…

かあがり
⇒南佐久郡小海町、南相木村、北相木村

墨付けとんど(墨付け神事)
⇒島根県松江市美保関町片江地区
1月7日(2010(平成22)年以降は1月第2日曜日)に行われる。神輿を持ち「チョーヤサー」と言いながら練り歩き、最後は神輿を持って海へ入る

海外編
【ハワイ】
ヒロ大神宮などで小正月の時期に門松や古いお札を消防法に触れない小規模に焚き上げて、1年間の無病息災を祈る

【韓国】
小正月「テボルム」にどんど焼きに似た「タルチッテウギ」(「月の家を焼く」行事、달집태우기)があり、ソウルでも市街地を離れると行われている



(その他)

あわんとり(千葉県南部・茨城県南部)
お焚き上げ(神社で行事としてする場合)
鬼火、鬼火焚き(九州)
おねっこ(宮崎県、鹿児島県)
おねび、おねび焼き(九州の一部)
おねぶ焚き(九州の一部)
おんべ焼き(単におんべとも)
御柴灯(おさいとう)

かあがり(長野県南佐久郡小海町、南佐久郡南相木村、北相木村)
かんじょ(新潟県村上市岩船)
さいと焼き(神奈川県横須賀市鴨居八幡、静岡県御殿場)
さぎっちょ(富山県、石川県、福井県勝山市、岐阜県、高知県、福岡県八女市、京都府京都市左京区)
しんめいさん(広島県東広島市安芸津町)

道祖神祭り
とうどうさん(愛媛県東予地方)
とんど(奈良県、広島県、岡山県)
とんど焼き(近畿とその周辺、東京都)
とんど正月(兵庫県播磨地方)
どんと
どんどっぴ(千葉県印旛郡)
どんどや(九州)
どんど焼き(山梨県一部地方、愛知県の一部地方、神奈川県一部地方、群馬県、愛媛県南予地方)

とんどさん(鳥取県、島根県)
どんどん焼き(山梨県の一部地方)
ほうげんぎょう、ほっけんぎょう、ほんげんぎょう(九州北部)
やははいろ(東北)

えらい長々、お付き合い有難うございました🤣