──『満月珈琲店』には、決まった場所はございません。
 時に馴染みの商店街の中、終着点の駅、静かな河原と場所を変えて、気まぐれに現れます。
 そして、当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません。
 私どもが、あなた様のためにとっておきのスイーツやフード、ドリンクを提供いたします。

 今宵も、大きな三毛猫のマスターは優しく微笑んでいる。



『満月珈琲店の星詠み~メタモルフォーゼの調べ~』は、上記の文章から始まります。
望月麻衣先生が著され、桜田千尋先生がイラストを描かれた、シリーズ4作目。三毛猫のマスターと星遣いの店員たちが、北海道の音楽祭にやってきます。

「星詠み」だけに、占星術が軸になっている物語で、今回は破壊と再生を司る冥王星の物語です。シリーズ2作目『満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~』に登場する、父の死後、明るい良い子を演じてきた小雪が再び登場し、満月珈琲店での不思議な体験をアウトプットするところから物語が展開していきます。


汽車は闇を抜けて光の海へ
夢が散らばる無限の宇宙さ
星の架け橋渡ってゆこう

『銀河鉄道999』を思い出しました。

ありがとうございました。
のり