本来の自分に戻ろう。

そしてあなたの世界を歩こう。

 

心理研究家・心理カウンセラーの

はしぐちのりこです。

 

 

今日はちょっとエッセイ風。

 

 

 

 

 

カウンセラーという職業柄、

 

自分の感情に責任を持とうね、と発信することは多い。

 

 

 

でも、その前にもっと基本的な

 

【自分の身体に責任を持つ】

 

ということを

 

私はどのくらい大事にしていただろうか。

 

そんなことを思った一日だった。

 

 

 

 

 

私にとって、3月は健康診断の月。

 

自治体からのお知らせが毎年届くのだけど(国民健康保険)

 

なんだか面倒で

 

いつも行きそびれて

 

なんだかんだ年度末のこの時期に

 

駆け込みで行くことになってしまう。

 

 

 

今年も

 

いつものクリニックで健康診断(実質身体測定に近い)。

 

今年は身長が0.4cm縮んでた。

 

ちなみにここのクリニック、

 

体重はいつもおまけしてくれるのだけど、身長はおまけしてくれない笑。

 

 

 

そして、今年は、別の病院で乳がん検診(2年に1回)。

 

 

それと・・・

 

ずっと避けていた子宮頸がん検診もえいやっと受けることにした。

 

 

 

なぜずっと避けていたのか。

 

産婦人科に行くのがすこぶる嫌だったのだ。

 

 

 

自宅のすぐ近くに有名な産婦人科がある。

 

息子を妊娠した時、最初に診てもらったのもその病院だったし、

(産むのは別病院に送られた)

 

2人目妊活の相談で通っていたのもその病院だった。

 

 

でも、息子が亡くなってから(2人目妊活の途中だった)、

 

怖くて行けなくなってしまった。

 

正直なところ、前を通るのも嫌なのだ。

 

 

 

亡くなったことを話すのも怖い。

 

どう反応されるのかも怖い。

 

地域の病院だから知り合い、ママ友さんがたくさん通っている。

 

前の同僚の奥さんと鉢合わせしたこともある。

 

顔を合わせたくない。

 

自分が当時、地域の噂になってたらしいことも知っている。

 

私が知らない人も

 

私を知っている状態だった。
 

何を言われるだろう。

 

「あの人、子どもなくした人だよ」

 

「ああ、あそこの交通事故で・・・」

 

「二人目妊活してるんだ」

 

「お気の毒に」

 

そんな噂話をされるんじゃないか。

 

そんなことを思っていた。

 

 

 

 

息子が亡くなった後も

 

やっぱり家族が欲しくて

 

がんばっていた時期があった。

 

その時も、その病院の力を借りたかったけど

 

行けなかった。

 

 

当時は、

 

子どもを持とうとがんばりはするけど

 

でもやっぱりまた亡くしたらどうしようって怖くなり

 

「子どもがほしい気持ち」と「怖い」の間で

 

毎月毎月心が引き裂かれる思いだった。

 

 

私が個人的に言われたことではないけれど

 

「妊活は子どもがほしいかどうかはっきりしてから、してください」

 

専門家の、そんな言葉を聞いたこともある。

 

 

だからこそ、こんな状態で産婦人科に相談に行ったら怒られるんじゃないか。

 

しっかり持ちたいです!って心から言えるようにならないと

 

行ったとしても私の心折れるんじゃないか。

 

そもそも子どもを亡くした私の気持ちなんてわかってもらえないだろう。

 

そう思って、病院には頼らず、頼れず、避けていた。


 

産婦人科に通っている、

 

あの、

 

新しい命を授かって、愛おしそうにキラキラしている感じの女性を見るのも

 

私には辛すぎる。

 

 

だから

 

頼りたいけど頼れない。

 

行ったほうがいいのだろうけど、行きたくない。

 

私にとって、産婦人科はタブーだったのだ。

 

 

乳がん検診も、

 

行かなくてすむように

 

外科で対応してくれる別の病院で受けていた。

 

 

 

 

だけど今年になって。

 

もう年が年だし・・・いつまでも逃げ続けるのもなぁ。

 

最後の子宮頸がん検診からだいぶ経ってしまったし・・・。

 

年月が経って、心が落ち着いてきたのも大きい。

 

せめて「産科」がないところ

 

「婦人科」だけの病院で診てもらうなら行けるだろうか・・・。


そんな風に思って

 

えいやっと別の病院に行ってみた。

 

 


 

 

行ってみた病院は、

 

コロナの影響もあるのだろうけど

 

待っている人がとても少なくて。

 

 

ハイ次、ハイ次、と、

 

短時間問診で大量の女性が捌かれていく

 

これまでの病院とは

 

全然印象が違っていた。

 

 

 

迎えてくれたのは

 

おじいちゃん先生。

 

開口一番

 

「なんで子宮頸がん検診を突然思い立って来たの?」

 

と言われて面食らったけど(笑)

 

看護師さんも交えていろいろ話しているうちに

 

せっかくだからエコー検診(自費)もしておこうと思い、

 

ゆっくり診てもらうことに。

 

 

結果、いくつかの子宮筋腫が見つかった(笑)

 

 

ひとつあるのは知ってる。

 

でも

 

「あなた、ひとつどころじゃないよ」

 

だって(笑)

 

 

 

検診の最中

 

 

「あー、このうちこれがちょっと悪さするやつだねー」

 

 

と言われ、そのタイミングで思い切って話してみた。

 

 

「それが、妊娠しにくくしている可能性はありますか?

 

 あ、、いや、、、今はもうほぼ諦めてるんですけど、

 

 実はさっき聞かれた出産した息子は亡くなってしまって。

 

 妊活をがんばっていたけど妊娠できなかった経緯があって、、」

 

 

そうしたら、そのおじいちゃん先生は

 

良いも悪いもジャッジする風もなく

 

 

 

「あー、そうだったんだー。」

 

 

って、さらっと受け止めてくれた。

 

ありがたかった。

 

 

 

「ま、僕の知ってる限りだと、体外受精で妊娠しようとすると

 

 この位置にある筋腫は着床しにくくする可能性はあるねー・・・。

 

 

 

 ・・・でも、まぁ、人って、そうやって何かのせいにしたがるよねー(笑)」

 

 

 

「あー、そうですよねー(笑) そうやって何かのせいにできると、

 

 自分のせいにしなくていいから、ちょっと安心できると言うか(笑)」

 

 

で、ふたりで笑った。

 

 

 

 

ありがたかった。

 

 

 

 

その後も、その先生は時間をゆっくり使って

 

丁寧に説明してくれて。

 

筋腫については、今後の検査も提案してくれた。

 

 

愚痴が多い。

 

入力する医療システムが見づらいと文句を言っている。

 

そしてスタッフにあれこれ注意しながらツッコミもいれる。

 

なんかおもしろくて、変な先生で、

 

でもやさしい。

 

なんか、気持ちが緩んで、とってもありがたかった。

 

 

 

「こんな風に受け止めて、


 やさしく説明してくれる人もいるんだな」

 

 

 

今回は妊娠の相談に行ったわけではないけれど。

 

あの時、

 

ひとりで妊活をがんばっていたとき。

 

こういう先生に出会っていたら、また違っていたのかな。

 

勇気を出して、誰かを頼れたら、また違っていたのかな。

 

 

・・・いや、でも私、あの時はあれで精一杯だったよね。

 

家族欲しいって思ってはいたけど、

 

そこにストレートに向き合うことなんてできなかった。

 

あれで充分だった。精一杯やっていた。

 

 

帰り道、

 

そんなことを思いながら歩いていたら、涙が溢れてきた。

 

 

 

産婦人科は、

 

息子を亡くして以降、

 

私にとって最大にタブーだった場所。


 

「あそこには絶対に近づきたくない」

 

「あそこは絶対悲しくなるから」

 

と遠ざけていた場所。

 

 

今回勇気を出して行ってみて、

 

これでこのタブーも溶けていく気がした。

 

 

頑なにそう思っていた場所も、

 

時が経てば

 

勇気をだせば

 

こうやって大丈夫になっていく。

 

 

 

そして、この5年間、いろいろあったせいで

 

子宮(身体)にはだいぶ負担をかけていたよう。

 

知らなかったよ。

 

 

大丈夫になろうとすることばっかり考えて

 

自分の気持ちばっかり見ていて

 

身体は見ようともしてなかったもんね。

 

(まぁ仕方ないのだけど)

 

 

それか、言いたいことがまだ言えずに残っているか

 

どっちかだな( ̄_ ̄)

 

 

 

 

 

最後に、

 

40代なかばの女性のみなさん。

 

経血量が急に増えたとか

 

生理の日数が長くなったとかあれば

 

子宮内部の変化の可能性もあるので

 

検査してもらったほうがいい。

 

 

私は

 

この年になるとそういうこともあると

 

人生の先輩から聞いていたので、

 

閉経前の打ち上げ花火的なものか(増量大出血サービス的な)と

 

勝手に思ってました(苦笑)。

 

知識がないって、こういう時に勝手な判断をするよね。

 

反省。

 

 

 

・・・検診は受けましょう。

 

・・・自分の身体も労ろう。

 

(あとは待ち時間が短縮されるといいんだけどなーーーーw)

 

 

 

はしのんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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