第2日目 福州→赤岸鎮→福州

朝、2:30に目が覚める。いよいよ、お大師さんが大唐の第一歩を記した、赤岸鎮へ向かう日で、心が打ち震えていたとはいえ、いかにも早すぎる。

んだもんで、ベッドで、うつうつと5:00まで。
シャワーを浴び、ホテルの朝食ビュフェはパスして、タクシーで福州北バスターミナルへ。8元
ガイドブックには、6:00から1時間おきに赤岸鎮への起点・霞浦へバスが出ているとあったが、実際は、朝1番は
7:30であり切符売り場のアンちゃんがそれでいいんか?と心配そうにチケットを売ってくれる。70元(約250km)
仕方ない、小腹もへってるし、駅前食堂で朝飯食って、時間をつぶす。
牛肉麺、ウーロン卵、緑茶(ペットボトル)で20元、ちょっと高いんじゃないの?
さっぱり、塩味。まあまあ食べられる。
流石に福建省(ちょうど台湾の対岸にある)は、暖かい。朝のこの時点で18度ある。
福州北バスターミナルは、福山のJRの駅くらいの規模があって、しかも、荷物のX線検査がある。
まあ、本気で見てるとは思えませんがね。
待合室では、電光掲示板は、分かり易いし、トイレもきれいだし、ごみも落ちていない。
中国が確実に底上げされてきていますねぇ。

ちょっと前、出向当時(2004,5年頃)とは雲泥の差です。
出発、15分前になると改札が始まる。この流れは、鉄道もバスも全く変わらない。
高速バスも、新しくてきれい。変な匂いもないし。

車内のビデオモニターは液晶で、画像・音声の乱れも全然ない。
ビデオを見たり、風景写真を写したりしてたら、2時間半で到着。

アッと言う間ですわ。
少し古い資料では、結構厳しい事が書いてあったんですが、快適快適、拍子抜けもいいとこ。
バスと高速道路自体が新しければそれも当たり前といえば、当たり前といえなんだけど・・・・・。
ある意味、この旅は、修行であるはずなんだけどなぁ。
浦霞。東南アジアです。

あったかいし、湿っぽいし、バスターミナルには、バイクタクシーがうじゃうじゃいて,
わーわー言いながら、客引きにまとわり付いてくるし。

輪タクもあり、3輪のバイクタクシーもありのでなんか、別の意味で懐かしいぞっと。
で、ここで気が付いた。言葉が通じない原因に。
そりゃ、自分自身の能力の劣化もあるけれど、話すのは兎も角、聞き取りがそんなに駄目になっているとは、どうも納得がいかん。

で、で、で、気が付いたのは、中国はとっても広くって、地方により言葉が発音が じぇんじぇん違うという、ごくごく当たり前の事実をコロッと忘れていたのを。
日本の幕末のころに東北地方に来た外国人が東北訛りの日本語を覚えて、薩摩、土佐に行って、なんで日本語が通じないのかと悩んでいたわけでした。

そりゃ、無理だわな。
ビン南話(福建語)は、上海話、広州話よりもっと、ずっと田舎弁なんだもんね。
わしゃ、ダニエル・カールかょ。
まさか、懐かしのバイクタクシー(いったいドコノ?)の後部席に跨るわけにもいかず、ノーマルタクシーを30元で赤岸鎮、空海大師記念堂を回ってくれるようブッキング。
筆談ですぐに解ってくれたんで、当地では空海大師のこと、結構知られているんかなぁ。

プチ感激!
走りだしてスグ、未舗装のガタガタ道に。

うん、これこれ。

やっぱ、こうでなくっちゃ。

修行、修行。

10分で空海大師記念堂に到着。
エッ、こんなに近いの??? 有難みが、う~ん。
が、門には鍵が。えーえーえー、休館なんか?ほんまか?冗談やないで。

嘘ッ、止めて、夢なら覚めて。