♪このひと月・・・ロシアのウクライナ侵攻が続く中、我が国においては、知床半島で遊覧船が沈没するという事故が発生しました。悪天候の中で船を出したことは非難されるべきですが、事故3日前に受けた船舶検査で通信手段とした携帯電話がルートのほとんどで通信エリア外にもかかわらず検査に合格してしまったのはどうしてなのか不思議でなりません。不合格になっていれば、事故は発生しなかったのではないかと残念でなりません。

◆個人的には:「太刀の腕振り」が二重振子であることに気付きました。そのため、今月は、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」に関して、思うところを述べます。
一昨年は「腕振り」に関して考察して「太刀の腕振り」を提案し(※1)、昨年は「遊脚二重振子」に関して考察して「自然落下遊脚」を提案しました(※2)。
しかし、昨年「遊脚二重振子」に関して考察した際、「太刀の腕振り」が二重振子であることに気付かずにいました(視野狭窄と言うべきか・・・恥ずかしい限りです)。
※1:『宮本武蔵『五輪書』「太刀の道」考 ―「腕振り」に関しての考察―』(「ウォーキング研究」No.24 、pp.63-70(2020) )
※2:『宮本武蔵『五輪書』「足のはこびやう」再考 ―「遊脚二重振子」に関しての考察―』(「ウォーキング研究」No.25、pp.55-61(2021))
ところが、先述したように、最近になって「太刀の腕振り」が二重振子であると気付いたことから、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」の動きを改めて比較してみました。
その結果、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」には共通点が多くあることが判明しました。
○「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」の共通点
①前方への推進力を得るために重力を利用:「通常の腕振り」「通常の遊脚」がともに筋力を利用して前方への推進力を得ているのに対して、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」は重力を利用していると捉えています。
②主に位置エネルギーを獲得するために筋力・カロリーを消費:①との関連で、「通常の腕振り」「通常の遊脚」がともに運動エネルギーを獲得するために筋力・カロリーを消費しているのに対して、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」は主に位置エネルギーを獲得していると捉えています。
③二重振子:遊脚は「通常の遊脚」「自然落下遊脚」ともに「遊脚二重振子」(股関節を支点とする膝の振子と膝関節を支点とする脛骨の振子が繋がった「二重振子」)であるのに対して、腕振りでは、「通常の腕振り」は肩関節を支点とした単振子であるのに対して、「太刀の腕振り」は、肩関節を支点とする肘の振子と肘を支点とする前腕の振子が繋がった「二重振子」と解釈されます。
④(③では二重振子と言いつつ)振子運動の中に回転運動を含む:「太刀の腕振り」は肩関節を軸とした肘の背泳ぎ方向の回転運動を、「自然落下遊脚」は股関節を軸とした膝の自転車のペダルを逆に踏む方向の回転運動を二重振子運動の中に含んでいると捉えています。
⑤速く振れる:④の結果として、「通常の腕振り」「通常の遊脚」に対して、「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」はケイデンスが大きくなり、競技等においてパフォーマンス向上の可能性があると推測しています。
上記した特徴を有する「太刀の腕振り」と「自然落下遊脚」ですが、これらを合わせた歩き方によって、「中心軸感覚ではなく二軸感覚」が得られるように感じています。次月にでも考察したいと思います。

今月は以上で♪

◆4月のイベントへの参加は以下の4件でした♪
感染者数が激減した訳ではないのですが、オミクロン株がほぼインフルエンザ程度の扱いとなったような気持ちよさを感じています。(気を緩めていてはいけないのですが・・・)
・4/12(火),21(木) 枚方市ノルディック・ウォーク講座(大阪・枚方)(担当分)
・4/14(木) MCEI大阪支部 2022年4月度 定例会(オンライン参加)
・4/23(土) 第24回近畿マスターズ研修会(服部緑地陸上競技場)

◆今月のことば:「“ふと”は漢字で表すと「仏図」です。これは神からのメッセージということ。だから、ほんとうは“ふと”に従っていくだけで、人生はパーフェクトなのです。・・・本来のあなたで生きていると“ふと”を逃さなくなるのです。」(須王フローラ「花を飾ると、神舞い降りる」(サンマーク出版)より)

◆5月の予定:
・5/1(日) 第9回木南道孝記念陸上競技大会(ヤンマースタジアム長居等)(審判)(済)
・5/8(日) 枚方市スポーツ推進委員会・広報交流定例会議(オンライン)
・5/12(木) MCEI大阪支部 2022年5月度 定例会(オンライン参加)