「肩甲骨をバックワードで大きく回転させることで、骨盤の回転(この場合もバックワード)も大きくなり、その結果、速く(または身体に優しく)歩けるようになる」と述べたことに関連して、気付いたことを少し。
①そもそも、肩(肩甲骨)のバックワードサイクルは、武道やナンバ歩き(走り)などを検討して二軸動作を基礎とする常歩(なみあし)にたどり着いた、常歩(なみあし)身体研究所( http://www.namiashi.net/ )の考えに基づいたものです。
そのため、当然「ナンバ」の動きと共通するところはあっても不思議ではないのですが、以下の点を改めて感じました。
それは、「ナンバ若返り法」金田伸夫著(三笠書房・知的生きかた文庫)にある「手を押し下げるナンバ」と「手を引き上げるナンバ」です。
それぞれ、手を押し下げたり引き上げたりしながら歩くことで「ナンバ」の動きが得られるというものですが、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことでも、同じような手の動きとなります。
(細かいことを言えば、「手を押し下げるナンバ」では私が感じているタイミングと少し違うように思えるのですが、ここでは触れません。)
すなわち、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことの結果として、「手を押し下げる」タイミングと「手を引き上げる」タイミングが生じるのですが、それぞれにポイントを置いたのが、「手を押し下げるナンバ」と「手を引き上げるナンバ」だと思われた訳です。
と言いましたが、本当のところは、むしろ、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことと言っても具体的な動作がイメージできない場合に、「手を押し下げる」あるいは「手を引き上げる」ことにポイントを置くことで、具体的な動作を取りやすくした、のかもしれません。
いずれにしても、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことは「ナンバ」の身体に優しい動きに通じるものだと改めて感じられました。
②よく「正しいウォーキング」のポイントとして挙げられていることには、以下の7つのものがあります。
1) 腕を(90度のまげて)大きく振る
2) 大股で(歩幅は大きく)
3) 膝を伸ばして踵から着地
4) つま先(親指の付け根)で蹴る
5) 顎を引いて
6) 肩の力を抜く
7) 胸を張って背筋を伸ばす
ここで、それぞれに関して、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」こととの関連で、気付いたことを述べてみたいと思います。
◆「1) 腕を(90度のまげて)大きく振る」:「腕を振るな、肩甲骨を回せ!」でも述べたように、「腕振り」は、意識して腕を振るものではなく、肩甲骨を意識して回転させた結果として腕が前方に振り出され、あたかも腕を意識して振っているように見えるものだと思います。腕を大きく振ることを意識することで、肩甲骨のスムーズな回転が阻害されるようなことがあれば、勿体ないように思います。
◆「2) 大股で(歩幅は大きく)」「3) 膝を伸ばして踵から着地」:これらの動作も、意識して行うものではなく、肩甲骨を意識して回転させた結果として骨盤が大きく回転し、そのことを利用してお尻で踵を後下方に押すことで得られるものだと思います。
大股で歩くこと(遊脚を大きく前に出すこと)を意識すると、着地脚(支持脚)側の腰に後向きの力がかかってしまって、前向きの推進力を妨げる可能性があると思われますし、膝を伸ばして踵から着地することを意識すると、接地時に踵で地面を前に押してしまう(ブレーキをかけてしまう)可能性が高くなるように思われます。
◆「4) つま先(親指の付け根)で蹴る」:肩甲骨をバックワードで回転させることで、骨盤もバックワードで回転し、お尻で踵を後下方に押すことにつながります。ここで、地面を意識して蹴る(いうよりは押すに近い感覚)のはあくまでも踵であって、最後に地面から離れるのはつま先だとしても、それは意識したものではなく、結果としてそうなるものだということを認識する必要があるものと思います。意識してつま先で蹴るためには、膝が曲がった状態とする必要があり、曲がった状態で膝に力を加える結果となって、膝を痛める可能性があるように思います。
◆「5) 顎を引いて」:肩甲骨のバックワード回転と直接関係はありませんが、顎を引きすぎると肩甲骨周辺の筋肉が固まってしまってリラックスできないため、顎は少し前に出すことを意識した方がいいと思う旨を書きましたので、ご参照ください(「ワルツのリズムで優しく歩こう♪」①骨盤を前傾させる)。
◆「6) 肩の力を抜く」「7) 胸を張って背筋を伸ばす」:特に問題はないと思います。肩甲骨を回す際に、肩の力を抜くことで、自然と腕が振られることにつながると思いますし、「胸を張って背筋を伸ばす」ことは骨盤を前傾させることとほとんど同じことだと思われます。
①そもそも、肩(肩甲骨)のバックワードサイクルは、武道やナンバ歩き(走り)などを検討して二軸動作を基礎とする常歩(なみあし)にたどり着いた、常歩(なみあし)身体研究所( http://www.namiashi.net/ )の考えに基づいたものです。
そのため、当然「ナンバ」の動きと共通するところはあっても不思議ではないのですが、以下の点を改めて感じました。
それは、「ナンバ若返り法」金田伸夫著(三笠書房・知的生きかた文庫)にある「手を押し下げるナンバ」と「手を引き上げるナンバ」です。
それぞれ、手を押し下げたり引き上げたりしながら歩くことで「ナンバ」の動きが得られるというものですが、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことでも、同じような手の動きとなります。
(細かいことを言えば、「手を押し下げるナンバ」では私が感じているタイミングと少し違うように思えるのですが、ここでは触れません。)
すなわち、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことの結果として、「手を押し下げる」タイミングと「手を引き上げる」タイミングが生じるのですが、それぞれにポイントを置いたのが、「手を押し下げるナンバ」と「手を引き上げるナンバ」だと思われた訳です。
と言いましたが、本当のところは、むしろ、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことと言っても具体的な動作がイメージできない場合に、「手を押し下げる」あるいは「手を引き上げる」ことにポイントを置くことで、具体的な動作を取りやすくした、のかもしれません。
いずれにしても、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」ことは「ナンバ」の身体に優しい動きに通じるものだと改めて感じられました。
②よく「正しいウォーキング」のポイントとして挙げられていることには、以下の7つのものがあります。
1) 腕を(90度のまげて)大きく振る
2) 大股で(歩幅は大きく)
3) 膝を伸ばして踵から着地
4) つま先(親指の付け根)で蹴る
5) 顎を引いて
6) 肩の力を抜く
7) 胸を張って背筋を伸ばす
ここで、それぞれに関して、「肩甲骨をバックワードで大きく回転させる」こととの関連で、気付いたことを述べてみたいと思います。
◆「1) 腕を(90度のまげて)大きく振る」:「腕を振るな、肩甲骨を回せ!」でも述べたように、「腕振り」は、意識して腕を振るものではなく、肩甲骨を意識して回転させた結果として腕が前方に振り出され、あたかも腕を意識して振っているように見えるものだと思います。腕を大きく振ることを意識することで、肩甲骨のスムーズな回転が阻害されるようなことがあれば、勿体ないように思います。
◆「2) 大股で(歩幅は大きく)」「3) 膝を伸ばして踵から着地」:これらの動作も、意識して行うものではなく、肩甲骨を意識して回転させた結果として骨盤が大きく回転し、そのことを利用してお尻で踵を後下方に押すことで得られるものだと思います。
大股で歩くこと(遊脚を大きく前に出すこと)を意識すると、着地脚(支持脚)側の腰に後向きの力がかかってしまって、前向きの推進力を妨げる可能性があると思われますし、膝を伸ばして踵から着地することを意識すると、接地時に踵で地面を前に押してしまう(ブレーキをかけてしまう)可能性が高くなるように思われます。
◆「4) つま先(親指の付け根)で蹴る」:肩甲骨をバックワードで回転させることで、骨盤もバックワードで回転し、お尻で踵を後下方に押すことにつながります。ここで、地面を意識して蹴る(いうよりは押すに近い感覚)のはあくまでも踵であって、最後に地面から離れるのはつま先だとしても、それは意識したものではなく、結果としてそうなるものだということを認識する必要があるものと思います。意識してつま先で蹴るためには、膝が曲がった状態とする必要があり、曲がった状態で膝に力を加える結果となって、膝を痛める可能性があるように思います。
◆「5) 顎を引いて」:肩甲骨のバックワード回転と直接関係はありませんが、顎を引きすぎると肩甲骨周辺の筋肉が固まってしまってリラックスできないため、顎は少し前に出すことを意識した方がいいと思う旨を書きましたので、ご参照ください(「ワルツのリズムで優しく歩こう♪」①骨盤を前傾させる)。
◆「6) 肩の力を抜く」「7) 胸を張って背筋を伸ばす」:特に問題はないと思います。肩甲骨を回す際に、肩の力を抜くことで、自然と腕が振られることにつながると思いますし、「胸を張って背筋を伸ばす」ことは骨盤を前傾させることとほとんど同じことだと思われます。