5月の読書メーター
読んだ本の数:3

読んだページ数:1281


ヒトコブラクダ層ぜっと(上)ヒトコブラクダ層ぜっと(上)感想
GWの連休中に新潟県の谷川連峰縦走のお供にこの本を持っていった。山の麓では満開を迎えた桜の花びらが風に舞う。少し山を見上げると残雪がしっかりと残る雪景色のままだった。15kgのザックを担ぎ一歩一歩雪を踏み締めながらふと思った。涼しげな雪景色と灼熱の砂漠とは真逆の世界で全く共通点がなくこんな本は場違いだと思ってたけど、この一歩一歩をふむ度に地面に埋まる感触だけは少し似てるのかもしれない。数日前に滑落事故が起きてちょっと危険な山旅になる予感と、この3兄弟が感じる危険も少し似てるかも。
読了日:05月09日 著者:万城目 学

ヒトコブラクダ層ぜっと(下)ヒトコブラクダ層ぜっと(下)感想
この本で印象的だったのが砂漠から冥界に突入するシーンで、いきなり足元が空中になって真っ逆さまに落ちるのは山登りが好きな人にとってイヤ〜な感覚が頭の中でもやもやと揺れる。この本を持って訪れた谷川連峰は思いのほか雪が多く関西人のボクからすると慣れるまでに時間が必要なんだけど、最初にやってきた鋭角な急斜面で、イヤ〜なもやもやにパニックとなりズルっと足を滑らせてしまい情けないことに3mほど滑落してしまった。まぁ大事には至らなくて無事に生還できたのだけど、もう山で落ちる本は読まないことにした。
読了日:05月09日 著者:万城目 学

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
山に登り過ぎて膝が痛くなってきたので最近は不本意ながらインドア中心の生活をしてる。こないだハリーポッターを全巻読んで、長編物は間違いないような気がするのでまた長編小説を読むことにした。やはり掴みからグイグイ引き込まれたものの、壮大な冒険活劇なので外に出て動きたくてウズウズしてくる。早く膝を治して壮大な山旅がしたい。
読了日:05月25日 著者:小川 一水

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