早い。
年末年始はあっという間に過ぎ去ってしまった。
今回は特に早かった。

妻からのお願いの映画"天外者"についてはちゃんと1人で見てきた。
元旦の千日前界隈はゴーストタウンと化してた。
ファーストフード店以外のお店はほぼ閉まってて人通りが殆どない。
閑古鳥すら素通りするくらい閑散としてる。
そんな中で唯一人が密集する場所があり、何を隠そうそれは映画館なのである。

まぁ…
勿論その映画館へとやって来た人々のお目当ては"鬼滅の刃"なんだけど。
ということでボクは人気のないTOHOシネマズの別館で座席の贔屓目に見ても1〜2割ほどしか埋まってそうにない不人気シネマを見たのであった。


食べ歩きの方はというと…
新年早々に営業してるお店が殆どなくて、ぶらりと立ち寄ったのが西天満の老舗天ぷら こまつだった。

座敷をメインスペースとした如何にも古めかしい感じがこの時期にピッタリで居心地良かった。
天ぷら屋さんということなので、天ぷら定食800円をお願いすると…

じゃ〜ん!!
まぁ…
天ぷら定食なのでこんなもんだろう。

小ぶりで食べ易いサイズの揚げたて天ぷらがたっぷり。

海老天を天つゆに浸して口の中へ…

うんめ〜(*☻-☻*)
天ぷら職人さんが揚げたて薄い衣の天ぷらを食べつつ、ふと子供の頃に婆ちゃんが豪快に揚げた衣まみれの茄子の天ぷらの味を思い出した。
ボクの大好物だったあの味に出会えないものだろうか。

あれだけ勧められた"天外者"だけど、進めた方の妻はというとまだ見たことはない。その癖に500件ほどあるレビューを全て読み込んだらしく、ほぼ内容を把握して、やたらと予備知識を強制的に情報提供してくる。
甚だ迷惑なのでボクは断固拒否して聞かないようにして本番の映画鑑賞に臨んだ。

主人公の五代友厚に坂本龍馬、伊藤博文、岩崎弥太郎らの其々の人生が交錯しながら物語は進み、時折りジルジルと鼻を啜る音が周りから聞こえてきた。

見てよかった。
三浦春馬さんの熱演に、苦難に立ち向かう勇気をわけてもらったような気がした。