先日ふと無線屋さんに入ってみようと思った。
アマチュア無線の免許もまだ持ってないし、願書すら出してないけれど、怖いもの見たさででんでんタウンのハズレにある小さな無線屋さんの扉を開けてみた。
なんだこれは!?
手に持って使うトランシーバーの様なものを想像してたけど、その店内の至る所に山積みされてたのは、ステレオアンプの様なもの。
恐らく今では扱われてなくなった骨董品のようなもばかりが置いてあった。
その不思議な密室に店主が一人ポツンと立ってた。
店主「もしかして何年かぶりにアマチュア無線を始めたいと思ってますか?」
のら「いいえ。初めてでこれから始めようと思ってます。」
店主「え…。めっちゃ貴重な人やな。そんな人久しぶりに見たわ。」
のら「え…。」
そうか…今はスマホ時代なのだ。アマチュア無線を始めようなんて人はいないのか。
そんなボクの気持ちとは関係なく店主の話しは勝手に進んでいった。
なんでもこの日、ボクの前に1人の客がやって来たらしい。
その人は30年振りにこの店に来たんだとか。
大阪府立泉陽高校の先輩後輩の関係で、久しぶりにこの店主の顔を見たくなったと言ってくれたらしく、感無量の思いだったらしい。
そこから何故か話は大きく脱線していく。
沢口靖子さんも同じ高校の出身らしく在学当時からめちゃくちゃ綺麗だったという話になり、更に話は大先輩の作家与謝野晶子さんにまで広がっていった。
ただただ出身校の自慢話を延々と聞くことになったのである。
因みにこの店主はあたかも沢口靖子さんの事をよく知ってるような口調で語っていたけれど、実際に会ったこともなければ、遠くからちらりと見たことすらないらしい。
ボクはゆっくりとその店を出ていった。
食べ歩きの方は、西中島南方のとんびととりの光龍益にやってきた。
とんっ!!
めっちゃ懐かしい。
スープをジルリと…
これこれ!
鶏の旨味が凝縮された甘いスープ。
鶏のポタージュで"とりポタ"って言われてたのを思い出した。
うんめ〜(*☻-☻*)
麺なのに液体の様に抵抗なくするすると喉に流れ込む。クリーミーで子供でもペロリと食べれてしまいそうな甘〜い一杯だった。
あの無線屋の店主がちょっと羨ましい。