山の朝は早い。
大峯奥駈道2日目は4:30起床!
 
フライパンでベーコンと餅を焼いてると…
斉藤工「おはようございます。」
見ると既に準備万端でいつでもスタートできそうな感じ。
のら「おはよう。早いね〜。」
斉藤工「僕、遅いんので先にスタートしときますね。」
のら「わかった。」
なんと!斉藤工似の彼は先に出発してしまった。
 
05:00 洞辻茶屋START
この時間でもビリなんですよ。
みんな気合い入ってて早すぎる。
 
ちょちょっと歩くと陀羅尼助茶屋が見えてきた。
屋台が並んでたけど、全部シャッターがおりてました。
 
2日目はかなりハードなコースになってまして…
山上ヶ岳、大普賢岳、七曜岳、行者還岳、弥山の5座の険しい峯を越えねばならない。
初めての挑戦者は皆こう思ったに違いない。
『大丈夫か…オレ!?』
 
とりあえず目指すのは大峰山のシンボル山上ヶ岳!!
近づくにつれて行場っぽい雰囲気が漂ってくる。
 
ゴツゴツした地味な丘陵な岩肌を駆け上がったかと思うと…
 
テレビでお馴染みの西の覗に出た。
 
挑戦しよと近寄ったけどこれが限界だ。
これ以上は足が竦んで絶対に無理。
 
ただここからの景色は素晴らしい。
朝の冷たい空気を目一杯吸い込んで思いっきり吐き出した。
 
宿坊を抜けて
石階段を抜けて
大峰山寺を抜けて
 
着いた〜!!!!
 
06:00 山上ヶ岳 標高1,719m
来てみてびっくり!
聖なる場所はお花畑だったw
しかも、一輪も咲いてないじゃないか〜!!!
 
続いてやって来たのは小笹ノ宿避難小屋!
おお〜!めっちゃ流れてる。恵みの川だ。
水を満タンに補給し、20回ほど顔を洗った。
この旅で初の水場だけど、後にも先にもコース沿いにこれだけ潤沢な水場はない。
 
ここからはひたすら登った。
めっちゃ辛かったとしか頭に残っていない。
 
09:00 大普賢岳 標高1,870m
 
鎖場が続くドMな崖をひたすら進んだ。
 
10:40 七曜岳 標高1,584m
まだお昼にもなっていないのに、幾つもの大冒険を終えた気分。
 
やっと斉藤工似の彼の背中が見えてきた。
斉藤工「また会いましたね。」
昨日あったとこなのに旧知の友に出会った感じがした。
 
僕の装備はショボく、彼の装備は素晴らしかった。
例えば地図!
僕はジュンク堂で買った山と高原地図に書かれた標準タイムを足し算して目的地到着時間を計算する。
斉藤工似の彼が持つGPSだと目的地到着時間やら現在地やらがはっきりと常に表示されてる。
しかも、そのGPSはスマホアプリなので僕のIPHONEでも直ぐに機能追加できるらしい。
 
マジか…!!
 
斉藤工似の彼の持つ時計は高度や気温が測定できる高機能腕時計。
僕の持つ時計はヨドバシカメラで買った1,000円のスポーツウォッチで時を測る以外の機能は一切ない。
 
12:10 行者還岳 標高1,546m
 
行者還岳を越えると、この度で最高の稜線ハイキングコースが待っていた。
抑揚のない真っ直ぐな稜線を2人で歩く。
話題はどの山が一番のドMだったか?
 
僕は絶対に七曜岳の連続鎖場だと主張した。
ここだけの話、道に迷って辿り着いた場所が崖だった。
引き返して新たな道を発見して歩くとその先もまた崖だった。
ただよく見ると鎖が垂直に垂れ下がっていてこれをぶら下がりながら降りるしかないのだ。
 
斉藤工似の彼は大天井ヶ岳だと主張した。
なんせ足場が脆くて地味に辛い。
滑り出した時の恐怖は正真正銘のホラーでしかないのだ。
 
弥山が近くなると降って来る人から素晴らしい情報を得た。
なんと山頂にはビールやジュースが売っているらしい。
 
僕は絶対にビールだと主張した。
麦の香りに爽快な喉越し!
そして苦しさを紛らわす苦味!
山上でこれ以上の飲み物はないだろう。
 
彼はどう考えてもコーラだと主張した。
気圧の低い山頂で開けが瞬間溢れ出す泡!
疲れた体を癒す甘さ!
山上で心を癒す最良の飲み物だ。
 
到着!!!!
 
17:10 弥山 1,895m
この日も長かった。
汗が流れて乾いてを繰り返したので、顔に塩の層ができてしまった。
指で掬って舐めてみる。
 
めっちゃしょっぱい。
 
結局、斉藤似の彼の主張を取り得ることにしたw
コーラで乾杯だ。
コーラもカップ麺も300円でちょっとインフレ価格だけど持って上がることを考えたら格安だと思る。
 
カップ麺をズズッと…
 
うんめ〜o(〃^▽^〃)o
これまでの苦しみを考えるとちょっと感動して涙が出そう。
 
で…
斉藤工似の彼が素朴な質問を投げかけてきた。
斉藤工「シュラフって何℃のを使ってます?」
のら「3℃くらいかな。着込めば0℃までokやで。」
斉藤工「僕の9℃なんですよ。昨日は寒くて眠れなくて。」
のら「えっ!今日はもっと寒いはず。」
ボクはザックの肥やしとなっていたエマージェンシーシートを彼に渡した。
 
どうやら彼はデジタルは得意だけれどアナログは弱いのかもしれない。
 
まだまだ先は長い…