2月に読んだ本
『夜に駆ける YOASOBI小説集』
以前、女性作家さんと組んだ小説を読みましたが、こちらはやはりそれに比べると荒削り。
そして、よくある展開。
長年第一線で活躍し、受賞経験もあるベテラン勢はやはりすごい。
でも森絵都さんとかもデビュー当時はおもしろいけど若いね!!って感じだったから(当たり前)この小説集の作家陣から将来的にもっと活躍する人も出てくるかも。
装丁は特に特徴ありませんが、中のデザイン?というか文の置き方に特徴あり。
上部に大きく空間があるのですが、それが台本のSE・BGMなどの音響を入れる箇所のようにも感じられ(それらは下部に入ることも多いですが)、その部分にYOASOBIの音楽が流れているんだろうなと思いました。
『はじめての』は女性作家陣の強さを感じましたが、こちらは曲と小説が相互に作用しあって、世界観を完成させているように感じます。
原作(原曲)がどちらかというのではなく、風景を添えたり、音を添えたり、別の視点で見たのかな?と思わせたり、物語(音楽)の中に音楽(物語)が存在している。
Ayaseさんも巻末インタビューでも自身のスタンスを述べていて、たしかにその通り、YOASOBIの最初のコンセプトはそうだったんだろうなと思いました。
現在はどちらかと言うと作品に忠実に、原作の世界観を壊さないように、共作やコラボレーションというよりも相乗効果を目指したタイアップという感じ(ちょっとニュアンス違うよね?)
まぁ、コンセプトやスタンスは変わっていくものなのですが、私はこの作品集から伝わってくる熱意みたいなのも嫌いじゃないです。
青春のそれに似てるなぁ。
でも、今のYOASOBIはここには帰れない気もしてる。
それも青春。
『夜に駆ける』
表題作、めっちゃ短いです。
でも、曲ととても合う。
YOASOBI大好き小3のぐーさんのお気に入りは『夢の雫と星の花』曲は『あの夢をなぞって』
中編くらいの長さ。
かわいらしいお話でした。青春。
ちょっと新海誠の『君の名は。』味。