去年に引き続き、渋谷区の「みんなで第九」を聴いてきた。
12月7日(土) 15時開演 渋谷公会堂
指揮 松尾葉子
ソプラノ 渡邊 史
アルト 増田弥生
テノール 大澤 一彰
バス 又吉 秀和
渋谷第九合唱団
渋谷区交響楽団
今年は合唱いいよと細君が言っていた。ちょっぴり期待してでかけた。
去年は第九だけだったが、今年は前プロにブラームスの「大学祝典序曲」、
上手いんだけど、面白くない演奏。
安全係数180で、ちっとも冒険しない、そのくせ外しの多い演奏。
歯切れの良い、小気味のいい演奏ではあるのだが、何がいけないんだろうね。
ひょっとしたら、指揮者が立派すぎるのかも、みんな委縮しちまって。
さて第九、オケはみんなそこそこ上手に演奏しているのに何かが足りない。
終始覇気のないメロホンのようなホルンは守りの演奏、そのくせミスだらけ、
ユニゾンそろわない低弦、アンサンブルしていない木管楽器群、伸びのない高弦。
バスの出だし、これはバスではない、軽トラック、なんとも心もとない。
聴いた場所のせいもあってか(2階最後列)、独唱はオケと合唱にかき消されて独唱らしくない。
二人目のティンパニは立派、
今年のファーストオーボエはなかなか良かった、健闘していた。
いつもはしっかりのピッコロさん、今回はずいぶん音が消えていた、どうしたの?
さて合唱、去年のカラオケおじさん達は、勢力を弱めていたが、
それでも、なまの個の声が、あっちでこっちで。
合唱できないならやめてもらえばいいのに、
オーディションしたらいいのに、そうもいかんのだろうなぁ、きっと。
第九って、むずかしいんだよ、きっと。
最後に、運営のこと。
座った席は2回の一番奥、前はずいぶんたくさん空っぽ、
どうしてもっと前に座らせてくれないの。
来年はもういいかな、でも細君が舞台の上ならやっぱり聴くか?
課題
合唱団は老人会、それが悪いとは言わないが、少しでもレベルアップを目指すなら、
若い人も参加しやすい状況を作らなくちゃ。
テレビで流れていた水戸の第九では小学生や中学生もたくさん歌っていた。
聴衆にも若い人が少ない。クラシック音楽の演奏会ではどこでもそうだが、
せっかくの機会、もっと若い人たちにもアピールしなくちゃ。
小学校の音楽専科の先生も知らないようではね。