単独親権制度 違憲訴訟始まる | 夜明け前の寒さに凍える時・・・

夜明け前の寒さに凍える時・・・

離婚後17年間1度も面会交流をさせてもらえません
8年間で1度しか子どもの顔を見れなかった時期もあります
顔も知らない我が子会いたさに理不尽な壁に苦しむ毎日でした

それでも諦めない事が奇跡の再会につながりました

「単独親権は違憲」という形で共同親権に向けた集団訴訟が令和2年3月12日に第一回目の裁判が始まりました。 

 

この日は11時から東京家庭裁判所に申し入れと東京地方裁判所前で街頭演説とビラ配りを行いました。 

 

 

13時15分からは東京地方裁判所803号法廷で冒頭意見陳述の為に大勢の方が並ばれました。 

 

しかし、コロナウイルスの関係で傍聴席に「使用不可」の張り紙が貼ってあり、多くの方が入れないという事態になりました。 

 

803号法廷は4席1組ですが、4席中1席しか座れない列もありました。 

 

電車も満員でファミレスも混んでいますが、裁判所がここまでしないといけないのだろうか?と、遠くから傍聴に来てくださった方もいるのに申し訳ない気持ちで一杯でした・・・。 

 

東京地方裁判所では12日からこの様な形になったと夜にニュースが出たのを後で知りました。

 

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3927496.html

 

 

 ※9日に前橋地方裁判所でも傍聴席が減らされたニュースもありました。

 

https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/198679

 

 

こんな異様な状況の中での裁判スタートでした。 

 

今回の裁判官は男性2名、女性1名の計3名で、国の担当者は男女1名ずつで女性は若く、指輪をしていなので未婚かと思われます。

 

仕事なので仕方ありませんが、子どもがいる方だと原告や全国で苦しむ方の訴える思いが分かるのでは?というのが率直な感想です。

 

はじめに稲坂弁護士から訴状の概要紹介を説明し、原告3名(男性)がそれぞれの思いを1人5分程度述べました。 

 

裁判自体は次回期日等の話を含め30分程度で終わりました。 

 

今回の裁判の事はニュース記事として出ています。 

 

産経新聞 

https://www.sankei.com/affairs/news/200312/afr2003120033-n1.html

 

 

日本経済新聞 

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO56741490S0A310C2CR8000?s=3 

 

 

 

今回の集団訴訟に対し国側は答弁書で、「原告側の養育機会が阻まれているのは(同居する)親の意向によるものと思われ国に賠償請求する根拠が不明」と反論しています。

 

 国は「養育機会が阻まれているのは(同居する)親の意向」と憲法の話とは程遠い内容の答えが返ってきました・・・。 

 

今の日本では、ただ単に子ども会えない訳ではありません。 

 

あまりにも理不尽で、何の根拠もない親子の断絶理由が山の様にあります。 

 

そして解決の場所がない現実問題も山のようにあります。 

 

そこには、「子どもの権利や人権」もありませんし、親でありながら非監護親には「子どもの親としての権利」や「子どもに会う権利」 「我が子を愛する権利も自由」もありません。

 

子どもたちが大好きなお爺ちゃん、お婆ちゃんに自由に会う事も出来なければ、祖父母も孫に自由に会う権利もありません。 

 

祖父母に関しては家庭裁判所にお願いしても叶いません。

 

お腹を痛めた母親でさえ、非監護親という立場になると運動会すら見る事も出来ないばかりか警察が来て排除される状態です。 

 

https://twitter.com/9C9WXlh5xVjeMeQ/status/1180365893018124289

 

また、今日本で起きている「離婚や別居による親子に人権が無い問題」は日本人だけの問題ではありあません。 

 

日本人と結婚し、日本の単独親権の為に愛する子ども達と引き裂かれ、苦しむ外国の方が多くいるのをご存じでしょうか? 

 

そこでの表情や、必死に叫ぶ外国人達の声を聞いてください。 

 

 

 

 

 

異質な形になっている単独親権により、理不尽と人権のない対応で親と子が引き裂かれた心の叫びにも目を向けてください。 

 

他の「単独親権問題を訴えた集団訴訟」でも外国人が原告として加わっているように、これは日本人だけの問題ではありません。 

 

 

また、日本の異質な単独親権が世界から非難されているのもご存じでしょうか? 

 

ドイツ、イタリアなどは、日本へ出かける際、日本人の配偶者に子どもを連れ去られると、どうにもならなくなる事や連れ去った親への犯罪としての扱いがない事が書かれ、渡航に関する注意喚起も出ています。 

 

また、オーストラリア政府が日本に対して家族法を改めることを迫っているというニュースも出ています。

 

更に、EU加盟国の大使20名以上が日本政府に文書を送り、子どもが親に会う権利を尊重するよう日本側に求めています。 

 

つまり今日本で起きている理不尽な親子の引き離し問題は世界からすると単純に「人権」を無視した行為という事です。 

 

先進国では「共同親権」「共同養育」が当たり前で、親子が会う事が「子どもの福祉」や「権利や人権」として普通の事であるのに対し、日本では、「親子が望まない引き離しを容認する」のが当たり前かの様にまかり通っています。 

 

しかし、日本国憲法「第三章 国民の権利及び義務」では、 

 

〔基本的人権〕 

第十一条 

国民は、すべての基本的人権の享有(きょうゆう)を妨げられない。

この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。 

 

※享有とは、生まれながらもっていること。

 

〔個人の尊重と公共の福祉〕 

第十三条 

すべて国民は、個人として尊重される。

生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。 

 

と、ありますが、 

 

現実は離婚や別居によって、離れ離れの親子が、「会う自由」も「会える保障」もないばかりか、他国から非難が出ているような、親子の別離を強いられています。 

 

また、家庭裁判所で出される判断も、「子ども達が望む形の幸福や自由」もありません。 

 

非監護親も「自由及び幸福追求に対する国民の権利」もありません。

 

そこにあるのは監護親の感情だけが優先される現実ではないでしょうか。 

 

人権とは、人種、性別、国籍、年齢に関わらず、すべての人が同じように持ち、エゴイズムや偏見や差別によって左右されるものではなく、平等に無条件に守られるものです。 

 

国は憲法の理念や民主主義を掲げているのであれば、この様に離婚や別居によって、人権すらない親子を1日も早く救済して欲しいと思います。 

 

そして海外のような「共同親権」と「共同養育」の様に、国が親子の人権を尊重し、保障する事が子どもの健やかな成長を促し、国を守り、国民を守る事ではないでしょうか。 

 

この裁判で国が守るべきものはメンツや古い間違った風習ではなく国民の人権です。

 

次回の裁判では国の他人事の様な答弁に対し反論していきたいと思います。 

 

なお、次回の期日は6月11日(木)13時15分803号法廷で行います。 

ご興味のある方はぜひ傍聴を。 

 

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<院内集会>

 

この日は裁判が終わった後は、15時から衆議院第2議員会館 第1会議室で共同親権に向けた院内集会を行いました。 

 

 

まず最初に子どもに会えない当事者の皆さんが集めてくださった署名用紙をお越しになられた議員の方々に手渡されました。 

 

 

左から発起人 宗像充、串田 誠一議員、宮澤 博行議員、嘉田 由紀子議員、高良 鉄美議員 

 

また、大変な時期にも関わらず共同親権院内集会にご参加いただいた議員の皆様ありがとうございました!

 

画像には写っていませんが、議員に代わり秘書の方も多くご参加いただきました。 

 

ご挨拶の後は作家の橘 玲さんによる「共同親権で戸籍はどうする?」の講演がありました。 

 

また、別居中の子ども達が心配で子どものいるマンションの共有スペースに入ったとして、45日間も勾留されたオーストラリア人のスコットさんのお話もありました。 

 

 

https://www.footballchannel.jp/2020/01/26/post359434/

 

 

 

 

最後は本日参加した原告の挨拶で17時過ぎに終わりました。 

 

 

18時からは懇親会になりましたが、苦しむ当事者の多くの声を聞きたいとの事で嘉田議員が21時過ぎまで残り、いろんな当事者のお話を聞いてくださりました。 

 

日本の単独親権で苦しむ外国当事者の声も熱心に聞き入っていました。 

 

 

嘉田議員、本当にありがとうございました! 

 

また、今回も遠くからご参加いただいた当事者のみなさんありがとうございました。 

 

第一回裁判が終わり、次も頑張ります! 

 

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余談ですが、裁判前に献血に行ってきました。 

 

白血病と闘っている競泳女子の池江璃花子さんが「コロナウイルスの関係で献血に来る人が減っている」との呼びかけに賛同して行ってまいりました。 

 

https://www.sankei.com/sports/news/200305/spo2003050018-n1.html

 

 

 

もし自分の子どもが突然の事故や手術の時に血液がなかったら・・・・。 

 

そんな事を想像したら、血液が不足し困っている人を思うと思わず行かずにはいられなくなりました。 

 

今日は裁判と集会で子どもに会えない当事者が集まるならばと呼び掛けて行ってきました。 

 

久しぶりの献血で緊張しましたが、献血ルームのスタッフの方の対応が優しいので気持ち良く献血をする事ができました。 

 

採血の時間はあっという間に終わり、全然痛くもなかったです。 

 

スタッフのお姉さんも採血中声をかけてくれて和やかでした。 

 

不安がらず、もっと大勢の方に献血に行っていただけると嬉しいです。 

 

献血のあとストラップをいただきました。 

 

 

 

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<最後に>

 

2月26日に、作花弁護士と14人の原告(外国人含む)が新たに集団訴訟を起こしました。 

 

子の「連れ去り」規制を 引き離された親ら、国を集団提訴 

 

https://www.sankei.com/affairs/news/200226/afr2002260025-n1.html

 

 

全国の子どもに会えない当事者みなさん、泣いているだけでは世の中は変わりません。 

 

一緒に立ち上がって子どもたちの健やかな成長の為にも「共同親権」「共同養育」の法整備に向けて頑張りましょう。