峠 最後のサムライ

 

観てきました。

 

つくばシネプレックス。

観客はご年配の方が多く、たぶん最年少だったんではないかというくらい。

余談ですがチケットカウンターの担当者がつかえない奴だと映画鑑賞の楽しさも半減。こればっかりは運だな。

 

以下ネタバレあり感想です。

 

 

原作小説は未読。河井継之助という人物も知らず。

とにかく主人公のみを中心に淡々と話は進んで、この人物がどのように考え、どう行動したかをただただ描く。

とくに盛り上がりも無く、どんでん返しもサプライズも無く、派手な合戦等も無い。

こう書くとひどく退屈なように思えるかもしれませんが、不思議とそんなことは無くて、一人の男の生きざまに引き込まれる感じがありました。役所広司の演技力か。そこを感じられるかどうかでこの映画の評価が分かれるのでしょうね。

その他の人物たちの結末等ほとんど描かれず、ちょっと気にはなった。あの後どうなったんだろう的な。

松たか子の踊るシーン、美しい。指先までしっかりと神経が行き届いていてさすがという感じ。

原作がそうなのか、予算の都合なのか、はたまた尺の問題か、もう少し深い掘り下げがあっても良かったのかなと思います。時代の背景であったり、思考に至る過程であったり。

端折ってる感じがしてしまいました。wiki等を見ると賛否両論なエピソードもあるみたいでしたし。

狙いであるご年配な鑑賞者層には当たり前のことなのかもしれませんね。説明するまでもないだろうと。あるいは演出上の狙いとしてあの淡々具合をだすための手法?

 

義を貫く男の物語。嫌いではない。