シン・ウルトラマン

 

観てきました。

つくばシネプレックスにて。

公開2、3日後の早朝、ちょっと心配になるぐらいガラガラ。

 

以下、ネタバレあり。

 

 

普通以上に楽しめました。

予告を見た時点で「観に行かなくては!」となってしまっていたのですが、今思えばあの時点でまんまとのせられていたということなのでしょう。ちなみにウルトラマンはTVで観てはいましたが強いこだわりとまではいかず、普通に好きで怪獣消しゴム等はけっこう持っていたような記憶があります。リアルタイムなのか再放送なのかわかりませんが、タロウの記憶がなんとなくあります。のちに様々な媒体で情報を得ることになるわけです。怪獣大百科とかも持ってましたし。平成以降の新しいウルトラマンは見る気になれず、ほぼわからない状況です。

 

庵野さんですからとにかく密度が濃くて、いまだに自分の中で消化できていないモノもあるのですが、ひとまず箇条書き的にあげておこうと思います。

 

前半は庵野的展開の速さでとにかく情報量が多く、後半はテンポを落としての樋口監督的な展開ということなのかな。

いじわるな言い方をすれば、前半はエヴァで後半は平成ガメラ。たぶん樋口監督が庵野的表現をしたのかもしれない。

当時の誤情報を設定として使ったり、後年の空想科学なんちゃらへのアンサー的な設定を盛り込んだりと、発想がオタク的でありオタクやマニア向けの作品なんでしょうね。

予算をつぎ込んで最新の映像技術を使ってリニューアルしたのに、「そこはそのままかい!」と突っ込みたい飛ぶウルトラマンはこだわりなんだろうか。「な?わかるだろ?」と力技で押し切られた感。長澤まさみの尻を叩きたい。主題歌の「M87」というタイトルもそういうことでしょ?

山本耕史がすごく良かったように思いましたが、実は斎藤工の無機質なイメージも良かったし、西島秀俊も良かった。いや他の役者さんも非常にいい感じだったように思う。長澤まさみの尻を叩きたい。もしかして西島秀俊はシン・仮面ライダーにおやっさん役で出たりして?でもBLACKやるんですよね?

三部作構想がある、とのことなので次はシン・ウルトラセブンですかね。そして、帰ってきたシン・ウルトラマン。それはそれで楽しみです。長澤まさみの尻を叩きたい。

初期ウルトラマンシリーズには社会風刺や問題提起的なメッセージ性があり、それは当時の制作者にあったいわゆる左翼的思想から来ていたと思うのですが、今回そのあたりを切り捨てたのはより特撮モノへのリスペクトをより強く打ち出したということなのだろうか。

願わくば、じいちゃんと観に行きたい。マニアな方の感想を聞いてみたい。Z世代はどういう感想を持つのだろうか。

 

長澤まさみの尻を叩きたい。