ドラゴンボール | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

確定申告もなんとか終わりまして、休日は映画館でゴールデンカムイを1人で観てきたわけです。




でまぁ、1人で映画館に行くことには慣れたけど、鳥山明という僕ら世代にとってのレジェンドが亡くなられたことには仕事中もずっとソワソワ、フワフワ、した不思議な感覚にずっとなってました。




僕には6才上の兄貴がいたのでドラゴンボールの単行本も全巻揃ってましたし、ジャンプも兄貴が毎週買ってたのでそれを読んでましたね。




もちろんアニメも観てて、ドラクエ5も兄貴がやらせてくれたので鳥山明ワールドにどっぷり浸かった普通の小学生だったわけ。



そんで僕が中学に上がったタイミングで兄貴が短大に進学する為に上京したので、兄貴の使っていた部屋が僕の部屋になったわけですよ。



兄貴が男なのに短大という謎は今も謎のままなんですけど(笑)しかも兄貴は夜間の短大だったんですね。




兄貴がバカだったのか?うちが貧乏だったのか?という謎はあるけど、僕が高卒で東京の会社に就職するハードルを下げてくれたことには感謝ですね。




頭空っぽの方が夢つめこめるという歌詞のとおり高卒のバカのまま上京したのが約25年前のこと。




ドラゴンボールのワクワク感って登場人物の個性やストーリーもありますけど、圧倒的な移動距離だと個人的には思ってます。




冒険ってそういう感覚なんですね。




東の都を目指したわけですよ。




で、話は戻って中学生になった僕は初めて自分の部屋を持てた嬉しさから押し入れの襖にドラゴンボールのポスターを貼ったんですね。




中学になると先輩には敬語を使うとか小学校とは違う価値観に出会うじゃないですか。




部活の先輩からエロい知識を学んだりとかね。




カッコいいとダサいの違いとかさ。




そしたら、どうも、部屋にドラゴンボールのポスターを貼るのはダサいらしいの(笑)




ウエストポーチもダサいと(笑)




ウエストポーチは物を入れるのは便利だけどファッションとしてダサいのはなんとなく理解できるわけ。




ドラゴンボールのポスターはダサいけど、X JAPANとかLUNA SEAのポスターはカッコいいみたいなね。




中2病の先輩からマウントを取られてるわけで狂った価値観なんだけど。




で、自分の部屋のドラゴンボールのポスターを剥がしたわけ。




大人になるってこういうことかと。




破ったりとかじゃなく丁寧に画ビョウを抜いて剥がしたわけ。




そのドラゴンボールのポスターを剥がした時の感情と同じ感覚が鳥山明さんが亡くなったと知った時に感じたのよ。



自分の少年時代が終わったような感覚というかさ。




そんで、現在の僕は、ゴールデンカムイを1人で観ながら、脱獄した囚人達の刺青を集める物語はドラゴンボールを集めるみたいだなぁと思いました。