アスタ ラビスタ ベイビーズ | 天狗と河童の妖怪漫才

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妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

別れの言葉。



スペイン語での別れの言葉。



アシタマニア~ナ



日本語だと「また明日」


ん?


明日マニア~ナ?



仕事中にパートナーであるハーフの彼にスペイン語の正しい発音を教わる。



「アシタは日本語の明日と同じなの?なんで?」



「“アスタ”マニア~ナは、明日」



「“明日”マニア~ナ?」



「違うヨ、“アスタ”マニア~ナは、また明日て意味だヨ」



「スペイン語のまた明日が、“アシタ”マニア~ナ?」



「違う!“アスタ”!」



「“アスタ”?」



「そそ、また明日て意味」



「アシタ?マニア~ナ?」



「違うっテ!“アスタ”」



「“アスタ”」



「“アスタ”マニア~ナ」



「“アスタ”マニア~ナ?」



「シー、そうです」



「ねぇ、“チャオ!”は違うの?」


「チャオ!も同じ」



「女の子に言うなら、どっちがいいの?」



「どっちも同じですネ」



「アスタマニア~ナ♪チャオ~♪どっちがカッコいいのかな?」




「(しつこい日本人を相手にはせず作業に没頭するハーフの彼)」



「チャオォォェ~~♪“アスタ”マニア~ナ~♪」



「(この日本人は困ったやつだなと呆れた顔をするハーフの彼)」



「チャ~オ~♪“アスタ”マニア~ナ~♪」



「(何かを思い出した表現で僕の目を見た彼)」



「ん?」



「アスタラ、ビスタ、ベイビー」



「おっ!ターミネーターじゃん!?」



「“アスタ”ラビスタ、ベイビー」



「あれ、スペイン語だったの!?ターミネーター、シュワルツェネッガーだよね?」



「これは女の子にだけ言う、また明日、アスタラビスタベイビー」



「“アスタ”ラビスタ、ベイビー?」



「そーです!」



「やっぱ映画は字幕で観るもんだな、アスタラビスタベイビー♪」



アスタ、ラビスタ、ベイビー



仕事の帰り道、傘をさしながらハーフの彼と地下鉄まで歩いた。



女性と途中ですれ違う度に「アスタ、ラビスタ、ベイビー♪」を囁いた。



彼も頷いて笑っていた。



少し年配の女性とすれ違ったときにも「アスタ、ラビスタ、ベイビー♪」と囁いてみた。



彼は言った。



「今のベイビーじゃないヨ(笑)」



そしていつもの彼と別れる地下鉄のホームまで辿り着いた。



いつもならここで、「アシタマニア~ナ」と間違った発音で別れの言葉を伝えていた。



今日は違う。



“アスタ”マニア~ナが正しい発音だと学習した。



とはいえ、この流れである。



ここはジョークとして、アスタ、ラビスタ、ベイビーを言うべきだろう。



そして彼と別れの挨拶を交わすその瞬間に、僕らの横を白人のカップルが通り過ぎようとしていた。



僕はすでに「アスタ、ラビスタ、ベイビー♪」を発動していた。



彼は一瞬にして顔を紅く染めると怒ったような大声で慌てて僕に返した。



「アスタマニア~ナだろ!!!!」



白人のカップルからしたら僕らはゲイのカップルだと思われたのかもしれない。



また明日。



素敵な言葉である。



ブログの最後に記す言葉としてこれからは使おうと思う。



アスタ
ラビスタ
ベイビーズ♪