キャバクラの陣形 | 天狗と河童の妖怪漫才

天狗と河童の妖怪漫才

妖怪芸人「天狗と河童」の会話を覗いてみて下さい。
笑える下ネタ満載……の筈です。

先日、職場の先輩とキャバクラに行ってきたわけですよ。



イケメンは密かにお店の女の子とラインを交換していたようで、さっそく食事に誘われたと。



しかもその子はその日が体験入店だったみたいで、ほぼ素人っすね!と握ったコブシの人差し指と中指の間から親指の先っぽだけを出す独特のガッツポーズをしていた。



いや、これどうなのよ。



これは彼がイケメンってのもあるけど、経験値の差が出たよね。



僕は合コンにも参加したことが1度もないからわかんなかったけど、これ席順って大事だな。



やられたな。



男3人で行って案内されたのがソファーの曲がり角の席だったのよ。



で、年齢的には僕が一番下だから最後尾に並んで店に入ったわけだけど、ソファーに座る時にイケメンが僕を先に行かせたわけ。



オレ、途中でトイレ行くんで端がいいっすね、と。



で、なぜか僕がソファーの角に着席することになったわけ。



これがオセロなら僕の勝ちなんだろうけど、キャバクラで角の席で3人の真ん中ってポジションはよろしくないよ。



詳しく説明すると、ソファーの配置は下の図のような並びだったわけです。




男←イケメン

僕女男←ビットさん



イケメンの経験値がいかに高いかがこれでお分かりになりますか?



コミュニケーションの相関図を矢印でさらに詳しく説明しましょうか。





男(イケメン)



僕→女←男(ビットさん)


端の女の子だけがイケメンのワンマークになるわけですよ。



僕とビットさんが会話のパス交換をしている間に、イケメンはドフリーでサイドをかけ上がって行くわけですよ。



で、たまに僕に手をあげて笑いを要求してくるわけですよ。



ワンマークの女の子に僕のことを紹介する感じでたまにムチャブリをしてくるわけですよ。



「あの彼は、オネエだから」



とか



「彼はお笑い芸人だから」



オネエはまだ口調とか身振り手振りとかで女の子の服の色とかメイクにダメ出しとかして面白く返せるからいいとしても、お笑い芸人って紹介する無茶ぶりってなんだよ。



そんで女の子も「大泉洋みたい」ってトークの分析力が半端ねえよ。



そりゃ飲み屋の姉ちゃんだから喋りの偏差値も高いんだろうけどさ。



その高い壁をいかに越えて行くかだよ。



ビットさんも帰り間際に隣の女の子からラインの交換を催促されてたけど、酔ってて断ったみたいだけどね。



僕だけ誰からもラインの交換を催促されなかったな。



あれだけ喋って歌って盛り上げたのにな。



真ん中に座っちゃダメなんだろな。



そりゃね、負け惜しみで言ったら営業ラインみたいなとこあるじゃないですか。



しかもクリスマス前ですからね。



クリスマスマのプレゼント狙いか普通にタダ飯を狙って……、それでも何も無いってどうなのよ。



職場では3人でキャバクラ行った話をしますよ、ライン交換の有無で僕だけダメだったみたいになるじゃないですか。



つーか、僕、ガラケーなんですけどね。



やっぱ今の時代は連絡先ってラインなんだろうね。



それにしても納得がいかない。



気持ちを切り替えて戦って行きたいと思う。