(車椅子用のボートの改造No9からのつづき)

 

これでプラットフォームも完成だと喜んでいた私の前に、なにやら汚れた柵の様なものが出てきました。

 

 

 

またまた廃船の部品のようです。

尋ねると「バリケード」だと言います。

漁師にとって足を踏み外すと海に転落です。

大きな横波を受けると、転倒し転落の危険性が増します

その為、転落の危険性のある場所にはバリケードを設置するとか。

持ち上げてみると重い、重い、鉄の塊です。

転倒した漁師の体重を支えるだけの強度を要求されるため頑丈に造られているのです。

パイプをのぞき込むと厚みが分厚いのです。

少々の力で曲がる代物ではありません.

錆びているように見えますが汚れているだけで、磨けばピカピナに光る本物のステンレスパイプです。

 

オヤジはプラットフォームにバリケードの設置を考えていたようです。

ただ、ボディに付いているステンレス柵につなげようとすると高さが足りません。

重く硬いバリケードを加工することは困難に思えましたが、ステンレス加工を専門とするオヤジにとっては簡単な作業でした。

 

上写真が設置前の状況です。

 

下写真はバリケード設置作業が始まりました。

この時点でボディに付いているステンレス柵とは繋がっていません。

これが繋がるのです。

 

次にまたまた何かを作っています。

下写真は何だか分かりますか?

プラットフォームに付けるハシゴです。

ステンレス板を切り取り、曲げて、くっつけて作っていました。

出来上がりは薄汚れていますが、プラットフォームに設置するときは磨かれていたので綺麗です。

ステンレスは磨くとピカピカに光ります。

新品の光り方で無く、いぶし銀のようなシブい輝きなのです。

下写真はプラットホームにハシゴが取り付きました。

 

 

 

 

 

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(上写真) ヘンな金具が付いています。

これはウェイク・チューブを引っ張る時のクリート(ロープを止める金具)です。

ウェイク・チューブとはU字型の小型のゴムボートで、ボートで引っ張るバナナボートの様な遊び道具です。

底にスケッグ(ヒレ)が付いていて体重移動で左右に移動できます。

引き波を超える時ジャンプしたり、慣れれば回転も出来る優れものです。

娘が中学生の頃に購入し、今なお使っています。

娘も結婚し婿もやりますがドンクサく娘の方が上手です。

ウェイクボードのように立って乗るのではなく、腹ばいで乗りますので安全で低速でも楽しめます。

娘から船が出来れば「ウェイク・チューブは出来るの?」と聞かれるのが分かっていますから取り付けてもらいました。

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写真はプラットフォームの完成写真です。

これで私が乗っても海に転落しません。

スクリューにロープが絡むトラブルから開放されました。

 

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これでボート改造は終了しましたが、ボートの艤装が始まりました。

艤装とは、室内外の各種装備を船体に取り付ける工程や装置や設備の総称です。

魚群探知機などの電子機器や警報ホーンなどの電気関係からエンジン関係の装備など多くの艤装がありますが、身体障害者の私仕様の艤装として補助手すりがあります。

屋根裏と窓の周りにステンレス・パイプを設置しました。

 

 


上写真がステンレス・パイプです。
ナカナカ渋い出来上がりになりました。

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補助手すりパイプ取り付け後の艤装の設置は、既存製品を取り付ける作業ですから時間は掛かりませんでした。
そして、やっとボートの改造・艤装が終了しました。
完成しました。
長かった、長かったがやっと完成しました。
この日から私のボートライフがはじまりました。

しかし想像以上の装備が備わっていた事を私は知りませんでした。