2月6日。手術当日。
母は4時前から、何度も目が覚めて…
時間を見てはもう少し寝ておこう。と目を閉じるけど寝れず…5時前に諦めて起きる事に
インスタのDMに何故かメッセージが1通。
開くと娘から
「ポーめちゃ抱き心地いい」っと、入院当日に
私が
この子ナマケモノのポー。入院中の相棒に
とプレゼントしたナマケモノ🦥の抱き枕を持った娘の動画が届いてた
夜はLINEで会話してたから、全然DMに気づかなかったから、笑顔で映る娘に胸がキューっとなった。
今日はしっかりしろ!私!と喝を入れて準備を始めました
8時20分には病室を出て手術室に向かうと聞いていたので、パパより一足お先に出発して7時40分に病院到着。
娘はご機嫌で、全く緊張も無いし大丈夫と笑いながら…
昨日の下剤効果がまだ来てないんよなーとか、同部屋のおばさま達がどうだったなど、いつも通りたわいのない会話を聞きながら、娘の髪の毛を三つ編みのおさげスタイルへ
昭和やんという娘に、
次いつシャワーかわからんしまとめとくほうが楽やって可愛い🩷可愛い🩷
とたしなめる母。
8時前にパパ到着。到着早々…
パパおはよー!んじゃっと塩対応で
手術着に着替えてくると病室に戻って行った娘。
娘が居ない時に師長さんが来られてこの後のスケジュールの説明。
手術室に入ったら、先生の説明にもあったとおり8時間以上の手術になります。手術終了後、主治医の先生から電話が入ります。娘さんはそのままICUに入って一晩過ごします。順調に回復すれば明日の午前中に病棟に戻る予定です。何か質問ありますか?
母:
手術の間、どのように待機していたらいいですか?
師長:
ご自宅で電話を待たれて大丈夫ですよ
母:
…え術後、娘には会えない感じですか?
師長:
…そうですねコロナ禍もあり制限もあって、基本的には手術室からICUまで直行で、先生からのお電話での説明になってます
でも…心配ですよね
母:
わかりました…説明や報告は電話で大丈夫です。でも終わるまで娘を待ちたいです。手術室からICUへの移動で少しでも娘を見れるチャンスってありますか?
師長:
手術…10〜12時間くらいになることもありますけど、心配ですよね
会える保証はないですが…移動で会える可能性もあるかな…?
パパにママのしていることは、病院に迷惑をかける行為と紙一重やぞっと叱られましたが…家にいても気が気じゃないから会えなくても終わるまでは娘と同じ場所に居たいと迷惑にならないようにするからと、ワガママを言いました
コロナのバカヤロウ…
看護師さんと手術室への移動。
娘は塩対応。大丈夫やから、手術室に入ったら帰っていいよ!じゃねっと。ハイタッチも無し
本当に強い娘。泣き言ひとつ言わずカッコ良すぎるぞ!
抱きめしめて、頭ヨシヨシして、がんばれ!って闘魂したい母の気持ちは押し殺し、自動ドアが閉まるギリギリまで娘の後ろ姿を見つめて…人目も気にせず涙。
パパに促され、とりあえず8時間後に戻ってこようと病院の外に出る。
パパも口数が少ない。時間だけが過ぎて行く感じ。
途中、お昼ご飯を食べに入ったお店で、オルゴールで音楽が流れていて…
「この曲、キロロ?懐かしい…未来へやっけ?」と言いながら、娘を思いまた1人号泣。さすがのパパも泣いてた。
…あれ
サビの部分。なんか違う。
コレ、トイレの神様じゃない?…ホンマやな
っと2人で泣きながら吹き出し…
なんかカオスなおっさんおばはんの図。
多分、隣の席の人、変な目で見てたと思う
時間は長いようであっと言うまで…17時。
ちょうど手術開始から8時間経った時に病院に戻り手術室とICUの間にある椅子に2人で座って待つ事に。
本当に待っているほぼ人はいなくて…歩いているのは病院の方がほとんど。
そこから待つ事2時間半、主治医の先生が
「予定通り手術は終わりました」と出てきて声をかけてくれました
「今から麻酔を覚まして、レントゲンを撮ったら1、2mだけ廊下に出てくるのでその時に顔を見せてあげてください」っと。
本当にありがとうございました。
パパと2人それだけ何度も伝えました。
30分後、娘が出てきて顔を見ることができました。
がんばったねっと頭を撫でて声をかけるも…
娘は麻酔は覚めておるけどまだ虚な状況で…目は閉じているけど涙が滲んで
「痛い…」っと声にならない声で言っていて…
胸が潰れそうな気持ちに負けまいと、大丈夫!今から全部良くなるからと励まし、ICUに行く娘を見送りました。
頭でわかっていても、消化しきれない気持ちや悔しい気持ち…なんで?と思うもどかしさ。
手術が無事に終わっても、全く安堵する気持ちになれない母。
でも…切り替えないと。無くしたものを後悔しても娘は幸せになれない。わかってるけど…
今から回復に向けての入院生活、母はもっともっとしっかり強くならないと。
今夜は泣くだけ泣いて、切り替えよう。