息子が無事二歳をむかえて嬉しくなったので久しぶりに書いてみた。
去年の誕生日もだけど、誕生日になると出産時の思い出が蘇って、
本当に大変な思いをしたから余計に無事誕生日をむかえられるのが嬉しくなって号泣してしまう
号泣する母を見て、息子は不安そうに「ダイッキ(大好き)」と言ってくれて、これまた号泣
グレてもいいから、どうかこれからも健康に生きてくれーー
ここで二年前の出産をちょっと振り返ってみる・・
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思い出①
予定帝王切開だったので、出産日当日はイメトレばっちりで手術室に行くも、
小さいベッドに横たわった瞬間、まな板の魚のようにいろんな処置をされて、内心ひえーーとおびえていた。
麻酔科のおっさんが背中から硬膜外麻酔をいれて、下肢に触れて感覚をチェックし始めた。
その時はまだ足先も動くし感覚もしっかりあったので「足動くのと感覚はまだあります」と答えた。
そして追加で麻酔をいれて、ベッドの頭側を下げたりして麻酔を調節して、感覚チェックをして、というのを二回位繰り返した。
それでもまだ下肢に触られる感覚があったので「まだ感覚があります」と答えたら、
麻酔科のおっさんは「OK!」と歯を見せてニカっと笑って、なぜかオペを始めることになった。
その時は、麻酔がきいているか不安がありつつもベテランそうなおっさんだったから、そんなもんなのかなぁ・・と受け止めた。
いざ帝王切開が始まると、切っている場所に嫌な違和感があった。
最初からこんな違和感あって大丈夫か・・?と思いながら我慢していると、その後とんでもない痛みが出てきて絶叫した・・
死ぬ死ぬ!!!と騒いだ後にすぐ口に笑気麻酔をあてられた。
笑気麻酔をあてられた瞬間は泥酔したようなフワフワした感覚で、
長期禁酒していた私にとってすごく気持ちよかったのだが(またやりたい)、
また切り始めた瞬間に、死ぬ!!という痛みがおそってきて人生一発狂した。
結局全身麻酔に切り替えられて、産声を聞けずに、気づいたら出産は終わりストレッチャーで病室に運ばれていた。
腹を切られる感覚は本当トラウマで、SHOWA大の麻酔科のおっさんは一生恨む。
ニカっと笑うな!お前も麻酔なしで腹切られろやーー
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思い出②
病室に戻された後に助産師さんが来て、赤ちゃんは胸に大きな黒いアザがあると報告される。
まだ軽く麻酔が残っていたので、そんなのレーザーとかオペとかでとればいいじゃん、とフワフワ思った。
しかし実際に初めてアザを見ると墨のように真っ黒で、これは大丈夫なのか・・?と不安になった。
それからは初めての赤ちゃんとの生活で寝不足な中、どうにか残りの時間で情報収集をしていると、
医師からは聞いていないけど、巨大色素性母斑というものに該当しそうなことが分かってくる。
論文の中には「予後不良」という言葉も見えて、その瞬間頭がくらくらしたのをよく覚えている。
「ずっと子供が欲しくて、ようやくわが子と出会えたのに、失ってしまうのか・・?」
きっと産後に初めて子供の病気が分かった親御さんは、
みんなあの時の私と同じように、しばらく極限状態を生きるんだろうなと思う。
赤ちゃんとの生活が嬉しいのに病気がどうなるのかとんでもなく不安で、寝不足で頭がおかしくなってて、
でも情報収集したくてさらに寝る時間を削って、
ホルモンも大暴れしてメンタルも意味わからない状態で、体は痛みや不快感だらけで・・
心がバキッと折れそうだし打ちひしがれていたいんだけど、赤ちゃんがいる限り自分がダウンすることはできないから、
なんとか自分を保つのに必死で・・
あの時は助産師さんとかにも不安な気持ちをお話しする気力さえわかず、コロナで面会もできず、
ただひたすら自分で情報収集して、医師に確認したいことを洗い出す作業をしていた。
自分と赤ちゃんの二人だけの世界にいるような不思議な感覚だった。
夫とは毎日数回テレビ電話をして赤ちゃんを見せたり、病気について話したりしていたけど、
それでも病室にこもっていると、隔絶された世界になっていた。
あの時は出産前の写真を見ても、遠い世界のように感じて、別の世界にきてしまった感覚があった。
退院して自宅に戻り、夫も含めた三人の生活になったのが嬉しかった。
夫という絶大なるパートナーがいて本当に幸運だった。
私と子供の入院中、夫は自宅で一人過ごし、これまた孤独で不安だったろうな。
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そして近況は二つ。
近況①
慶應でのドライアイス治療は1,2か月に一度通院中。
動画見せても号泣大暴れだから、夫婦二人がかりで抑えてなんとかやっている。。私一人じゃとても通院できない状態。
混んでいるときは受付から会計まで3時間くらいかかるのが辛い
そうゆうときは、先生もぐったりしていて可哀想なんだけど、ドライアイスのあてかたがちょっと弱いので頑張ってほしいw
でも疲れてると荒くなっちゃうよね、分かる。
Tipsとしては、受付したときに待ち組数を聞いておくと、待ちが多いときはいったん外をお散歩したりランチしたりで時間を有効活用できることに気づき、少し楽になった。
でも一度だけあったのが、待ちが9組いるときに一時間半お散歩してから受付で再度待ち組きいたら
「前に8組います」と言われて、そこから本当に1時間待ったのは謎だった。笑
どーゆうアルゴリズムになっているのだろうか。
近況②
秋に第二子出産予定となった。
今回も帝王切開だけど産院は変えた。今回は徹底的に麻酔かけてもらって、痛みなく産声を聞きたいと口酸っぱく言う!
そして息子のときは完母と哺乳瓶拒否と夜泣き、定期的な岩乳化、断乳時の岩乳しぼりの壮絶な痛みが辛すぎたから、
今回は最初から完ミを目指すと誓っている。
それまでに息子の母斑治療はできるだけ入れて、産後はしばらくお休みかも?
そろそろ母斑が落ち着いたので、脱毛の方を進めたい気もしている。
脱毛だと慶應じゃなくて別の病院を紹介されるとどこかで見たけど、近い病院とか選べるなら脱毛に切り替えたい気もする。
息子が大きくなって、母斑を薄くしたいなら慶應通院再開すればいいとも思う。
とりあえず元気に楽しく過ごしています~