初のNYLON100℃、再演『百年の秘密』 | ごんきつね残日録

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日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ
-愉しむことの中に、ゆっくりと生きる-

都心へ出かけるときは、なぜか天候に恵まれない

 

この日も朝から強風に押し戻されそうになりながら歩をすすめる

 

新宿を歩いていると風にのって雨が吹きつける

信号待ちの女性の傘が突風で裏返しに…

 

急いで買い物を済ませて目的地、下北沢へ

 

久しぶりの下北沢

小田急線のホームが地下に?

すっかりキレイになっている

いつもの改札口がなくなっている

とりあえず地上へ

一番近い改札から街にでる

 

一瞬、方向がわからなくなったけれど

マルシェを目印に方角をたしかめて

まずは軽く腹ごしらえ…モスへ

 

「もう中のクーポンは使えませんが…」と

お店の方から『かすみ草』の種をもらう

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ちょっとうれしい

ちいさな幸せ、ありがとう

帰ったら、どこに蒔こうか

たのしみ

 

お腹も落ち着いて心もあたたかくなったところで

花泥棒でゆっくりと本を読む

 

時刻は午後1時35分

開場時間の午後1時30分を過ぎたところ

 

久しぶりの本多劇場へ

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開場したばかりでたくさんの人が順番にすすむ

 

人の列から少し離れて

人の流れを眺めながらしばらくぼんやりと…

 

演劇を見始めたころから気になっていたのに

なぜか見る機会がなかった『NYLON100℃』

有頂天のケラさんが主催

 

…気づくと20数年

役者さんはいろんなプロデュース公演ですっかりおなじみ…

 

人の列が一区切り、さぁ、いよいよ劇場内へ

 

本多劇場はどこの席からでもしっかりと舞台を見られるから安心

落ち着いて舞台を楽しめる

 

今回の上演作品『100年の秘密』は再演。

ファンからの再演の希望が多かったからとかではないらしい

 

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~公演チラシから主催者ケラさんの言葉~

 

『百年の秘密』はあの震災の翌年に初演された。

二人の女性の奇妙な友情を軸に、彼女達をとりまく人々に訪れた

「日常の数十分」をいくつか切り取り、約80年という長いスパンで、

但し時系列に添うことなく並べたクロニクル。

劇中に震災を想起させるような要素は皆無だが、執筆≠稽古中、

ずっと頭にあったのは、幸せとは言えぬ亡くなり方をした方々の、

その人生を引っくるめて「悲惨」と称してしまうことへの反発と、

そう称されてしまう人生たちへの擁護だった。

「終わり良ければ」は人の一生には当てはまらないのではないか。

別の言い方をすれば、そもそも悲惨でない人生なんてないんじゃないか。

そんな気持ちだった。

 「どうしても再演しておきたい公演」というのは滅多にない。

「どうしても」となると、劇団での上演に関しては、今やこの作品が唯一。

最後の一本だ。

再演時に取材をお受けすると、まず「どうしてこれを今再演したかったのでしょう」と聞かれる。

そんなこと聞かれても、再演したかったからです、としか言い様がない。どうしても再演したかった。
 実は初演時から「絶対再演したい」とプロデューサーに直訴していた。

初演の出来が悪かったからとか、観客の評判が良かったからではない。

強いて言うなら、作品側から求められていたのだ。
 ナイロン25周年に相応しい、決定版再演にします。ぜひとも足をお運び頂きたい。

             主宰 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(本チラシより)

 

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開場は午後1時30分、開演が午後2時

途中15分ほどの休憩があり

午後5時30分ころに終演

 

上演時間は3時間を超えて、こちらも体力勝負

 

しっかりとした内容で、見る側の集中力が途切れることもない

濃い時間が流れる

 

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NYLON100℃

45th session

『百年の秘密』

作・演出 / ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演 / 犬山イヌコ、峯村リエ、みのすけ、大倉孝二、松永玲子、

村岡希美、長田奈麻、廣川三憲、安澤千草、藤田秀世、猪俣三四郎、

菊池明明、小園茉奈、木乃江祐希、伊与勢我無

萩原聖人、泉澤祐希、伊勢梨沙子、山西惇