いつの時代にも生きづらさを抱えて日々を過ごしている人達がいる。
私も、その一人。
読み進めながら、そうだよな~と思ったり、そうかと気づいたり。
「心配しても明日の悲しみが減るわけではない。
心配は今日を生きる力を奪うだけだ」
~コーリー・テン・ブーム~
コーリー・テン・ブーム。『私は私のままで生きることにした‐キム・スヒョン著‐』で彼女の存在を初めて知り、哲学者かな?と興味本位で調べてみたところ、ナチスの迫害からユダヤ人を命懸けで守ろうとし、家族ともども強制収容所に送られ、彼女以外の家族は全員、解放されることなく命を落としたことを知った。
ホロコーストの生残者として、またクリスチャンである彼女の残した言葉として改めて読み返すと、そうだよな~なんて軽く感じ取れない自分がいた。
「私たちが幸せになるために、生存の問題と同じほど大切なのは、好きなだけ寄り道のできる自由と、お互いの寄り道を許容する寛大な目」
~キム・スヒョン~
著者のこの言葉のどこに一番ハッとさせられたかと言うと、「好きなだけ寄り道のできる自由」というところ。
私の人生は、たくさん寄り道をして来た人生。
決して寄り道しようとして来たわけではなく、結果そうなったのだけれど。
渦中にある時は「迷子」になっている感覚で、それが「寄り道」だという認識はなかった。
けれど、この言葉に出会い、寄り道出来るということは自由がそこに在るからだと合点がいった。
アラフィフ、今日もそろりと生きてます。