患者さんのADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)低下を防ぐ(実際は遅らせる)ために組まれるケアプラン。
必ずと言って良いほどプランの中に入っているケアがこれ↓
●じっくり時間を掛けて患者様の話に耳を傾け、寄り添う。
入職して2ヶ月ほど経つが、そんな場面を見たことがない。
比較的職員(看護師+介護士)の居る日勤帯でも、60名の患者さんに対して職員の数は7~8名程度だ。
1人の患者さんに、じっくり時間を掛けることなど不可能な状況だ。
「常に寄り添うことは無理にしても、時々は時間をとって…」という意見もあるだろうが、当事者であれば分かるだろう、それが理想でしかないことを。
さて、では出来ない事を何故プランに載せるのか。
ケアプランは職員のみが目を通すものではない。
ご家族も目を通すものだからだ。
つまり、体裁を整えていることに他ならない。
情けないが、少なくとも人手の足りていない現状では到底出来ないプランを組み込み続けるのは如何なものか!と異を唱える勇気が私にはない。
入職したばかりの頃、声掛けする患者さん毎にじっくりと時間を掛けていたのだが、先輩方から「1人にそんなに時間を掛けないで」と度々叱られていた。
叱られる理由も理解出来る。
私が時間を掛ける分、他の職員の業務負担が増えるのだから。
現実の中に、いかに理想を組み込むか。
自身への課題である。
アラフィフ、今日もそろりと生きてます。