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~はじめに~

私は、ブログを始めるにあたり、過去・現在・未来について率直に綴っていくと決めた。

だからこそ、この記事を公開するかどうか迷った。

けれど、伏せておく理由は?と自身の心に訊ねた時、なぜ伏せる必要がある?という怒りを伴う思いが湧いた。

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上京後に受けたオーディションで、結果的に最後に合格した事務所「A」と「B」

 

迷った末に私は、現在も活躍されている有名女優が在籍する「A」ではなく、当時人気のあった番組に出演していたXが経営する「B」を選んだのだった。

 

ダンススクールと共に芸能事務所「B」を経営するXは、人気番組のダンス企画の講師としてお馴染みの有名人だった。

 

そこで受けたXのレッスンが異様だったのだ。

 

ここで実名を出したいくらいだ。

 

部屋を暗くした中で感情を開放するレッスンを受けるのだが、Xは床に仰向けになったレッスン生の真上に被さってくるのだ。

 

それだけではない。

 

髪を撫で頬を撫で唇にキスをし、レッスン着に手を差し込み、胸や下半身を弄るのだ。

 

私も被害にあった一人だ。

 

驚きとショックで体が強張り、一瞬声を出すことも出来なかったが、ギュッと目をつぶったまま顔を左右に振り逃れようとしたが、Xはそれを許さなかった。

 

レッスン生の中には男性も多くいた。

 

うっすらと目を開けてXの様子を伺ってみた。

 

Xは男性の体に多少触れることはあっても、女性にするような真上に被さることはしなかった。

 

私は次のレッスンからガードルを履くようになった。

 

なぜ、再びレッスンを受けに行ったか?

 

夢を掴むために必死だったからだ。

 

その日も、Xは被さって来た。

 

私は感情開放のレッスンであることを逆手に❝トランス状態に入り暴れる❞という演技をした。

 

そして暴れた際、偶然にも私の手が思い切りXの顔面に当たったのだ。

 

以降、セクハラを受けることはなかった。

 

Xは自身の行いの善悪を分かっていたのだろう、「ワザとだろう?」と聞かれることはなかった。

 

それとも❝有名人は顔が命、傷がついては商売あがったり❞とでも思ったのだろうか。

 

そういえば、Xが決めた絶対ルールがあった。

 

それは、レッスン生同士の繋がりを持たないこと。

 

ほどなくして、その理由が分かった。

 

ある日、レッスン場の扉を開けると、いつも出欠をとる先輩たちの様子が明らかにおかしいのだ。

 

何かあったのかと理由を聞くと、「TVでやってるから、見て。今日のレッスンは休み」と言ったきり、口をつぐんでしまった。

 

そのニュースを、TVで見たのかネットで見たのかは覚えていないが、Xの卑猥行為がマスコミに取り上げられていることを知った。

 

レッスン生同士の繋がりを固く禁止していたのは、悪事が露呈することを恐れたからだろう。

 

Xはマスコミの取材に「そんな事実はない」と否定するコメントを出していた。

 

嘘つき。

 

加熱するマスコミのX叩き。

 

Xは雲隠れを続けていた。

 

それからしばらくして、あろうことか、「マスコミに嘘をでっちあげられたことで精神的に参っている」といった内容のコメントをXが出したのだ。

 

身から出た錆、それ以外に何がある?

 

本気で夢を追いかける人間の弱みにつけこむXの卑劣な行為を、私は許さない。

 

それでも、まだ夢を諦めきれないでいた私は、再びオーディションを受け始めたのだった。

 

 

アラフィフ、今日もそろりと生きてます。