私の作る料理は、味がぼんやりしている。
「これ、塩入れた?」と、決まり文句のように言われるのだから、相当な腕前だ
薄味だから聞いてくるだけではない、何味か分からないから聞いてくるのだ。
あれだけ入れた調味料は、どこに消えたのかと不思議に思う。
試行錯誤を続けるうちに、私自身、正解が分からなくなるのだ。
もう一つ、私の作る料理には素材を殺すという特徴がある。
素材の味や風味、食感が、私の手にかかると遥か彼方にうっすらと感じる程度になるのだ。
私の料理センスは+ではないし±0でもない。
素材の個性をも失くしてしまうのだから-なのだ。
アラフィフ、今日もそろりと生きてます。