安全地帯『Friend』
1986年にリリースされた一曲。
私はこの曲を聴くと、17歳の時に亡くした友人を思い出す。
聴くたびに思い出し、思い出を辿りたくて聴くのだ。
さっきまで居た人が今はもう居ないことを受け入れられないでいた、あの頃。
ある日、踏切で電車が通過するのを待っている時、同じように待つ人たちの中に彼の姿を見つけた、と思った。
(なんだー、生きてたんじゃん!)
そう心の中で叫びながら彼の元へ駆け寄ったその時、我に返った。
ちがう、彼じゃない、そう…もう居ない。
30年が過ぎた現在も、私は時々『Friend』を聴いている。
悲しい過去を思い出す曲だけれど、彼の生きていた頃を思い出す曲でもあるのだ。
詩の内容だけではない。
情感あふれる玉置さんの歌声が、17歳のあの頃へ私をいざなってくれているのだと思う。
アラフィフ、今日もそろりと生きてます。