数日前に起きた、マンションでの出来事。

 

その日は一睡もできずに朝を迎えていた。

 

そんな朝、6時半頃に始まった痴話げんか。

 

男女が大声で言い争っている。

 

女「アタシはハァずフゥっと好きだハァっトゥワのにヒィ、クゥォんな風ヌィスィたのはアンタや!」

 

女は興奮し過ぎて口が思うように動いていないようだが「アタシはずっと好きだったのに、こんな風にしたのはアンタや!」と言っているのだ。

 

男「うるルっさい!黙れレや!」と、巻き舌で怒鳴り返す。

 

女「警察呼ぶ!」

 

男「オァオ!呼べや!」

 

沈黙…

 

終わったか?

 

と思ったら、30分程して再び始まった。

 

女「とぅわすぅくぅえてへぇ、くぉるぉすぁれるぅ、とぅわすぅくぅえてへぇ…」

 

擦れきった声が聞こえ、呂律が回っていない。

 

女「とぅわすぅくぅえてへぇくぅだすぁはーい」

 

助けを求めているようだ。

 

その女のものと思われる、共用通路を(たぶん)裸足で駆けていく音が響く。ズドドドドドド…。

 

男の声はしない。

 

そこで思い出した。

 

数年前にも同様のことがあったのだ。

 

その時は女が「◎△$♪×¥●&%#?!ウォリャァァ!!!」と叫びながら共用通路を(たぶん)裸足で駆けていた。

 

特徴のある女の声と走り方、そして男の声。

 

全てが酷似している。

 

…まだ居たんだ、あのアグレッシブな二人は。

 

激しい喧嘩も、ほどほどにね。

 

 

アラフィフ、今日もそろりと生きてます。