私の住むマンションには、住居ではなく事務所として契約されている部屋がある。
ある日、その福祉関連の事務所に出入りする❝地声の大きな従業員❞が騒ぎを起こしたのだ。
聞き覚えのある、その声。
最初は、上機嫌でテンションが上がっているのかと思った。
けれど、違った。
大きな❝地声❞ではなく❝金切り声❞なのだ。
凄まじく怒っているようで、一部の言葉しか聞き取れない。
それほど、彼女は興奮していた。
「だから、アンタが◎△$♪×¥●&%#!!!」
怒声と並行して何かを叩き続け、ガラスが割れたような音もした。
数日後、外出する際に気づいたのだが、その事務所の隣部屋の窓に複数のヒビが入っていた。
素手で叩いていたのなら、無傷ではいられないはずだ。
トラブルの中身や、ケガを負ったであろう女性のことも気にはなるのだが、一番気になっていることがある。
それは、再就職先として福祉業界を視野に入れることが正解なのか否か?ということだ。
福祉業界にも、あそこまで自身の感情を抑えられない人が居ると考えると、目指す意欲が削がれるのだ。
アラフィフ、今日もそろりと生きてます。