以前住んでいたアパートの近くで起きた火災の話。

 

深夜、アパートの向かいに置かれていたオートバイが突然火を噴いた日から数ヶ月が経った頃のこと。

 

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その日も、朝見た風景と何ら変わらない夜の町の様子を眺めながら、いつもの道筋で家路についていた。

 

けれど、いつもと違う点があった。

 

自宅に近づくほどに焦げ臭さが強くなるのだ。

 

咄嗟に走り出し、自宅に続く細い道に入った途端、視界に飛び込んで来たのは、その道を抜けた先に停車している赤色灯の消えた1台の大型消防車。

 

街灯がまばらな住宅街に突然大きな物体が潜んでいたのだから、驚くのも無理はないだろう。

 

「ヴゥゲッ」

 

思わず、おかしな声が出た。

 

気持ちを落ち着かせ、道を進む。

 

すると、何だか朝とは様子の違う近所のアパートが目に留まった。

 

暗がりの中、目を凝らして見る。

 

なんと、丸焦げではないか!!

 

日頃から人気の感じられないアパートだったのだが、実際は分からない。

 

失火なのか、放火なのか、詳細は分からずじまい。

 

後日、鎮火した建物の傍に消防車が停まっていた理由を知った。

 

一度鎮火しても、火種が残っていて再び火が出ることもあるるようで、鎮火後もしばらくの間そこに留まり確認するのだそうだ。

 

火を消して終わりではなく、見守りもされているのだ。

 

職務を全うされる姿勢は、本当に立派だ。

 

 

アラフィフ、今日もそろりと生きてます。