離職後、早々に諸々の手続きを終えて2週間経った頃、福祉局から特定健康診査の案内が届いた。
早速ネットで予約を入れたところ、後日、尿検査キットが届いた。
予約の選択肢は「個別健診」「集団健診」「人間ドック」の3つあり、私は「集団健診」にした。
個別健診と人間ドックは各医療機関に予約、集団健診は健診会場を選択し予約する仕組みである。
■当日持参したもの■
・受診券
・保険証
・受診票(※記入済み問診票)
・採尿後の検査容器
・特定健診受診料金500円※65歳以上は無料
保険証と受診料以外の3点は、事前に自宅に届いたものである。
当日は午後からの健診を控え、前日の19:00から絶食を続けていた。
案内状に〇時以降の飲食禁止とあったわけではない。
けれど、健診当日に食事を済ませてから受診したことが一度もないため、念のため絶食していたのだ。
会場に到着し、渡された番号札を持って空いている席に座る。
既に待合会場には20名近く居た。
つまり、その時点で私の順番はおよそ20名が呼ばれた後ということになる。
読書をしながら待っていると、私より少し後に来て隣の席に座っていた年配女性の呟きが聞こえてきた。
ここからは、彼女の呟きに私が心の中でお返事差し上げた内容である。
女性「1人ずつ呼ばれるん?ずっと待たなあかんやん、もぉ、かなんな~」
**ちなみに❝かなんな~❞とは関西弁で、標準語でいうところの「困る」「嫌だ」に該当する。**
私(マダム、1人ではなく2人ずつ呼ばれています)
女性「ほんま、いつ呼ばれるん?アタシ〇番やし、まだまだ時間かかるなー、ほんま」
私(マダム、あなたが選択したのは集団健診であって個人健診ではありません。なので、すぐに順番は来ません)
女性「トイレ行きたなってきたわ。いつ呼ばれるか分からへんのにぃ、もぉ~」
私(大丈夫です、マダム。まだしばらく呼ばれません。トイレは会場を出てすぐの所にありました)
こうしてサイレント会話と読書を楽しんでいる間に順番が近づき、そして私の番号が呼ばれた。
呟きの止まらない年配女性は、まだトイレから戻って来ていない。
彼女の番号は私と4つ違い。
待合席に戻る頃には、座る間もなく呼ばれたのではないだろうか。
アラフィフ、今日もそろりと生きてます。