退職を機に、国民健康保険へ加入。

 

ある日、納付書が届いた。

 

およそ17万円の支払い。

 

現在、無職。再就職先は決まっていない。

 

減免申請が頭に浮かぶ。

 

調べてみたところ、減免には条件があった。

 

私のような自己都合退職者(離職理由番号:40)は、対象外であることが記載されていた。

 

けれど、現在の私には負担が大きすぎる。

 

対象外であることは分かっていたが、相談をしに役所へ赴いた。

 

自宅に届いた納付書と、離職票(コピー)の他に、念のため直近の口座残高が記された書類を持参した。

 

順番が回ってきた。

 

納付書を差し出しながら事情を話そうとしたところ、私の言葉に被せ気味に「減免?」と、窓口の担当者から質問される。

 

「はい、そうなんです」と、私。

 

「離職票は持ってる?これのコピー、取らせてもらうから」と、席を立つ担当者。

 

どうやら、口座情報は不要のようだ。

 

しばらくして、申請書を手に担当者が戻って来た。

 

〇印の付いた箇所へ記入するよう促される。

 

記入日、住所、氏名、減免を望む理由を記入していく。

 

その間、指先で机をトントン叩く担当者。

 

“すみませんね、待たせて”と、心の中で呟く私。

 

記入しながら、申請用紙に書いた理由によって最終的な判断が下されるのか?認められなかったら、どうする?と考えていた。

 

記入が終わり、担当者へ渡す。

 

すると、その場で直ぐに「はい。減免出来ました。ただ、初回分は満額支払わないといけないから」と、新たな納付内容が記された用紙を見せられた。

 

あっけなく減免申請が完了した。

 

後日、新たな納付書が自宅に届くとのこと。

 

当初、2回目以降の支払いも数万円ずつだったものが、減免後は数千円ずつになった。

 

どうせ対象外だからと諦めずに、役所を訪ねて良かった。

 

 

アラフィフ、今日もそろりと生きてます。