小桜インコって、頭はいいけど性格がバ～カ
そこが好き。
頭でっかちで、行動が見え見えで
気が強くて、すぐに脱走して
勝手に発情して無精卵産んじゃって。
雌雄の見分けが難しい種類なもんで
大きさで雄だと思い込んでたもんで、びっくりしただ。
このまま独身じゃ可哀想だから
小鳥屋さんにお見合いに連れて行ったら
どの小桜の雄も受け付けず、暴力で拒否。
しかも、店内にいた
売り物の「つがい（夫婦）」のブルーボタンの雄と恋に落ちちゃって
籠越しに呼び合うブルーボタンの彼と、こばんの「サクラ」。
結果、「つがい」が売りの２羽は夫婦喧嘩勃発
「この子は結婚は無理です」
と店主に言われ、こばんはサクラを連れてとぼとぼ帰途へ。
こばん、１２歳。
この歳で まさか小鳥を通じて
不倫の哀しさを知るとは思わなんだ。
しかも、媒体は小桜インコ。
無念、結婚せずに独身をとおしたサクラは
のちにやってくる犬、猫たちの鼻をかじることによって
最高の地位を守り
ブー陛下
の称号を得ることに。さすが。
ちなみにこの陛下、
こばんが大人になるにつれ
陛下は老いて行き
やがて こばんは 若おばんになり
結婚の相談で若おやじの実家に行ってた夏休みに
静かに虹の橋に行ってしまいました。
若おばんの家族に看取られて。
１５歳。平均寿命は１０歳。
本当に不器用で、かわいい娘でした。
婿さんを見つけてあげられないまま
先に婚約しちゃってごめんね。
大好きだよ。