なぜか急に思い出した。
おばんがまだ独身だった19年前
埼京線ができたばかりで
戸田公園駅前も店らしい店が少なかったのよ。
特に飲食店。
スナックしかなかったかな。
屋台なら、一つだけ
ラーメン屋台が駅前にあった。
駅から歩いて結構な場所に
木曜の夕方だけレッスンに行ってたクラブがあったのね。
で、お腹が空いたまま帰るのが嫌で、恥ずかしながら屋台に寄ったのよ。
それから毎週木曜は寄るようになって、酒も飲んで
友達も増えました(^_^;)
屋台のマスターは離婚してて、,大学生の息子と二人暮らし。
命がけで大きな橋を作って、月収80万のおっちゃんもいた。
元暴走族で、二十歳前に結婚して、娘が産まれたばかりのトラックの運転手。
その中に、巨乳だった「若おばん」。
変だわな。でも、楽しかった。
お互い、名前も知らなかったけどね。
言わないし、聞かないし。
ある日
クラブのチラシ配りのバイトさんが、マスターに
『木曜の先生はうちのお客さんだよ。』
と声かけられ、スタッフ内で噂になりました。
なぜか若おばんではなく、その次にレッスンしてたイントラが、
夜な夜な屋台で飲んでることになってしまった。
若おばんはそんな噂聞いてなかったさ、木曜しか行かないから。
大変なのは、そのイントラだ。
『私じゃないよ濡れ衣だ
』
と事務所で騒いだらしい。
( ̄▽ ̄;)
ある日、若おばんが呑気に屋台で飲んでたら
背後から
『○○さんだったのね』
と若おばんの名前を叫ぶ声。
『私が屋台に入り浸ってることになってたんだからね』
と半分怒ってる彼女に
若おばんとその仲間達が
『いいところに来たね、おっちゃんがおごるから飲め、食え』
…意外に折れるのが早い彼女。
そして彼女も仲間になった。
しかし
若おばんはもうすぐ結婚して大阪へ行く身だった。
戸田公園のクラブ最後の日
マスターがわざわざおしゃれなテーブルと椅子を持ってきて
みんなで美味しい物用意してくれて
楽しかった~~~
結婚を先伸ばししたくなったくらい(おやじ、すまん)
そして若おばんは大阪へ
結婚式の写真を、住所聞いた「仲間代表」のおっちゃんに送ったのよ
(一番しっかりしてそうだったから)
なんとピンクのウェディングドレス
「みんなで見たよ、屋台に貼った」ってハガキが着たけど
旦那の手前、あんまり連絡取らなくなって
結局音信不通になってしまった
今、
多分マスターはもう70歳すぎ
橋のおっちゃんは80歳すぎ
仲間代表のおっちゃんはいくつだろ
トラック野郎は働き盛りだな…娘に嫌われちゃいないかな
戸田公園のクラブも今は他の会社に変わったらしい。
駅前はすっかり開けているだろう。
仲間のみんな、生きてるかな
病気してないかな
元気かな
懐かしいなぁ
あ、「濡れ衣」の彼女とは、
今でも連絡取り合ってるよ。
彼女はなんと
お晩が知ってる同業者の中で
唯一おばんよりも
巨乳です。
子供産んでないから、いまだに崩れない乳。