お見舞いは断れ
私が黄斑前膜や網膜剥離で入院した頃は、新型コロナの伝染を予防するため病院での面会やお見舞いは全面禁止でした。
退院する予定の患者が家族に入院費用や衣服を持ってきてもらっても手渡しできず、看護師が仲介して渡すという運用をしていました。
最近は少しずつ条件付きでの面会ができる病院も増えてるようですが、今日はお見舞いを受けるべきではない3つの理由を挙げます。
理由1 陰で何を言われるかわからない
私が最初に勤めてた会社での話です。
営業部の部長クラスの方が入院して、しばらくしたところで社内各部署の部長たちがお見舞いに行きました。
病院から戻ってきた部長に部下が様子を訪ねます。
すると、返ってきた言葉は、「ありゃあ、もうだめだね」。
なんと冷たい言葉なのか。
「うーん」と首をふる程度で十分伝わるのに。
その後、数ヶ月してその営業部長は最後のときを迎えたと伝えられました。
会社の仲間がお見舞いに来たいと言っても、社に戻って何を言われるかわかりません。
どうせ後釜や組織再編の検討材料となるだけです。断った方がいいです。
理由2 話のネタにされる
ある日、趣味のサークルのメンバーが脈絡なく話を始めました。
自分の学生時代の友人のお見舞いに行ってきたそうです。
入院している患者は我々の知らない方です。
最初は、卒業から何十年も経って、お見舞いに行くとは律儀だと思ってました。
ところが、見舞いの最中にその患者が粗相をしたのだそうです。
我々の知らないその患者が、面会中にやらかした話を、面白おかしく伝えるのです。
家族や信頼できる人の面会はともかく、様子を見に来てどこかで話のネタにするような人は断った方がいいです。
特に注意するのは、普段から話題のとぼしい人や、下卑た話をする人です。
理由3 宗教儀式をされる
ある患者が入院しているとき、知り合いがお見舞いにやって来ました。
「たまたま、ロビーで仲間と合ったので一緒にお見舞いさせて」と病室に現れたのです。
しばらくすると二人で宗教儀式を始め、信者でもないその入院患者はじっとしているしかありません。
どんな宗教を信じようが個人の自由です。
しかし、信者でもない患者に治療もどきの宗教儀式を押し付けるのは余計なお世話です。
たまたまロビーで合った仲間というのもあやしさ100%です。
病院でちゃんとした治療を受けている患者に、勝手な療法を施されないよう、お見舞いは断りましょう。
結論
上記の3つは全て実話です。
まとめると、お見舞いを受けても良いことはありません。信頼できる家族以外のお見舞いは断るのが得策です。
もちろん、何を言われても、されてもかまわないから誰か来てほしいという場合は、来てもらうのが一番です。
