自らの身に起こった理不尽に娘が耐えかねたとき、その絶望が憎しみに転化し、父にそしてついには母に向かいます。そこにはその親子関係における思い残しもあるでしょうけれども、私にはこじつけだなと感じられました。父は家を出て、母が娘を支え、その母を父は2人から憎まれることで支える、そういう関係であり続けることを両親は選びました。
話を聞きながら、憎しみという言葉の裏にある愛がとても切なくなりました。頭だけじゃない気持ちで追いついていかないといけない。分かるけど、いや、分かるゆえに、その切なさを感じました。