愛子の諏訪神社への参拝 | 探求

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日々の身体と心の動きを観察する日記です

もう二年も放っておいたこのブログに新しい記事を書くのも、どうかと思うんですが、こういうテーマはさすがに本名で書くわけにも行かないので、やはり少しずつ書き溜めて行こうかなと思います。

 

まさよさんが紹介されたことで有名になった愛子の諏訪神社という神社があります。仙台のICからちょっと市街地と逆の方に走ったところにあります。実は私はまさよさんの本の写真を見て、願い事をしたら、即座にわりと厳とした声で「承った」という返事をいただきました。それが2017年の12月か2018年の1月のことですかね。その願いはすぐに叶いました。複数の神様にお願いしていたので、愛子の神様だけかどうかよく分かりませんが。そんなこんなで、いつかお礼参りに行きたいなと漠然と思っていつつ、なにぶん、生活の拠点が関東から大阪に移ってしまったので、難しいかなと感じていたのですが、今回、仕事の関係で仙台に、そして、震災支援で縁のあった方のお墓参りに三陸に行く予定があったのので、諏訪神社にも参拝が叶いました。8月30日のことです。

 

 

8月30日から週末にかけては台風の影響で雨の予想でした。私はここ数年、わりと信じられないくらい天気に恵まれます。残念ながら、どの神様が力を貸してくださっているのかよく分からないのですが、とにかく雨を避けることが多いです。行く前からおかしいなと思ったのですが、関東を抜けるまでは持ったので、おおと思っていたところ、今回は福島に入ったくらいから断続的に強い雨になっていました。宮城に入ったあたりから歓迎するという気配は濃厚に感じたのですが、諏訪神社さんに着くと、小降りながら、雨が降っているので、「まあ、さすがにそりゃそうか」と思っていました。しかし、鳥居をくぐって階段を上る手前は雨が降っていません。参道の階段を上ると、先は雨が降っていて、さすがに傘をさすことにしました。拝殿の前に立って、小降りだし、お礼を言うのに、傘をさしたままというのも失礼だからと、笠を折りたたみました。不思議なことに、拝殿前だけ雨があがっているのです。

 

ご挨拶が終わり、奥の山の方を見てみようと思ったら、拝殿の横は大雨です。次の仕事もあるので、そもそも行っちゃいけないんですが、無理だなと思いました。拝殿のすぐ裏の小さな祠が祀られている前あたりはすごい水たまりです。しかし、もう一度、拝殿前でご挨拶しようとすると、やはり雨は降っていないのです。不思議でした。

 

愛子の諏訪神社をお参りした限りでは、ここの神様は山の神様で古くからの神様が本尊、そのまわりに人間たちが重ねて来た時代ごとの信仰の名残が残っているという印象でした。これ、不思議なんですが、神社によって御祭神を確認する場合と、しない場合があります。ここではまったく確認しようという気持ちにならなかったですね。私は歴史が好きなので、人間の信仰はそのうち調べようと思いました。いずれにせよ、また来なければなりません。写真を見返すと、明治期には天神様がまつられている石がありましたが、どうもここは修験の雰囲気が色濃いなという印象でした。

 

 

このブログも忘れていたけれども、私は前に神奈川のそういうところを回ったりしてエントリにもしましたし、京都に行っても鞍馬しか行かないみたいな変わったタイプなので、もともと修験に縁があったんでしょうね。ホテルで愛子と修験で検索してみたら、もともと、諏訪神社の別当が修験だったと書いてあります。一応、付け足しておくと、江戸時代はお寺が基本的に神社も管理していて、神宮寺というのは神社を管理する仕事をしていたお寺のことで、別当というのはその管理する僧職のことです。神仏混淆ではあったんですが、お寺が統治機構としてはメインだったんですね。

 

ああ、なるほどとそのときは合点が行きました。まさよさんが紹介されてから多くの女性が諏訪神社に参拝に行っていることは、彼女たちの多くは単にお願いをしに行くだけですが、やはり女性がお参りに来ること自体がとても重要で、山全体の修験の気のようなものを中和させて、男女間のバランスのようなものを取っているのだろうと思いました。これは神遣いレンジャーの旅の大いなる使命ともきっと共通しているんだろうなと思いました。その後、まさよさんの参拝動画を購入しながら、眺めたのですが、ああ、これは晴れの日に来たら、分からなかったなと感じました。後日、ターコイズさんにお伺いすると、最初の頃の天狗に観察されているというような厳しい雰囲気はだいぶ和らいだとのことだったので、その直観は間違っていなかったのでしょう。

 

車に戻ってホテルに電話して天気を確認すると、先ほどまですごい大雨だったけれども、今はあがっているとのことでした。たぶん、愛子も同じですごい雨が降っていたんだと思います。そのすごい雨の降り始める前のタイミングで、東京から参拝にいらした女性と、けいこさんが参拝にいらしたようです。こういう旅先で誰かに偶然会うのって、とても好きなんですが、これを書いて、改めて私は一人でここに来るしかなかったんだなと感じました。