夏休みになって、小論文や志望理由書の体験や指導を受けに高校生がやってきます。

皆、意欲満々で張り切ってやってきますが、一様に最初に驚くのが、指導が「常識」と言われているものと激しく異なることです。

そして同時に、

「学校ではみんな常識で書いています」

と教えてくれます。

確かに世の中には、「志望理由書の書き方」なるものが流布され、ネットで見ても山ほど「例文」があります。

「実際にみんな常識（例）で書いているじゃないか？」

そう生徒も先生も思い、その「常識」が「正解」だと思うことはもっともです。

その気持ちはよくわかります。

それにその「正解」があれば、苦労少なく志望理由書を書くことができます。

よくわかります。

でも考えてみてください。

学校推薦型や総合型選抜といった入試は、一般入試とは異なった基準で入試を行っています。

一般入試が「学力」で選抜しているのに対し、学校推薦型や総合型選抜は「個性」を評価する入試を行っているのです。

その入試の大事な志望理由書を「常識」という「テンプレート」、つまり「マニュアル」で書いてしまえば、どうなってしまうでしょうか？

「アドミッションポリシーをしっかり見て書く」

「大学でやりたいことを書く」

「大学のカリキュラムを見て書く、できれば教授の名前を書く」

「将来の進路とつなげる」

こういった指示をさらに「定型文」（きっかけ志望理由書）で、空欄補充のようにまとめます。

しかもみんで「同じ大学」「同じ学部」「同じ学科」を受験するのに、、、、、

これでは「個性」の欠片もない「みんなそっくりの志望理由書」が出来上がってしまいます。

これは、受験の合否だけの話しではありません。

そうやってなんでも「画一的」になって、同じようなタイプの人間ばかり育てる、、、、

それが本人の未来を明るくするのでしょうか？

日本にとって有益な人材に育っていくでしょうか？

結局、昭和の時代と同じような人間を育てていることになりませんか？

もちろん、指導する先生は、

「私は個性的な志望理由書を書かせている」

と思っている人もいるかもしれないし、

「綺麗に書けた」

と満足感がある受験生もいるかもしれません。

今年、私のもとに体験に来る高校生全員に、昨年、南山大学外国学部を総合型選抜で合格した受験生の志望理由書を見せています。

それを見せることで、何の説明をしなくても、初めてこんなことを心の底から理解をしてくれます。

しかもそれは「例文」になりません。

「個性」とはなにか？

「志望理由書」とはなぜ感動するのか？

「テンプレート」がどうしてダメなのか？

どうして志望理由書を書いた生徒に会いたくなるのか？

総合型選抜で学校推薦型で大学入試を目指す全国の受験生の皆さん、

総合型選抜や学校推薦型の志望理由書を、「画一的」「マニュアル」「テンプレート」にしてはいけないのです。

それは高校生にとって何の意味もないことです。

長坂塾に入塾なんてしなくてもいいので、「志望理由書とは何か？」だけでも聞きに来てください。

オンラインでも大丈夫です。

ちゃんと説明します。

だから、この記事を読まれた方にお願いがあります。

私は、こんな教育・指導が行われていることが心から残念でなりません。

誰も悪意はないことはわかっています。

でも、「個性」とはそんなものじゃないし、教育とはもう昔のように「画一的」であってはだめなんです。

だからこの記事を拡散してください。

身近に高校生がいたら教えてあげてください。

総合型選抜で学校推薦型で大学入試を考えている友人がいたら教えてあげてください。

その上で合格はもちろん、未来に繋がる受験をしてください。

今日初めて来た高校3年生は指導を受け、その内容について言っていました。

「これって、人生に役立ちますよね」

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どうしてかなあ・・・志望理由書