センター日本史対策 鎌倉幕府の執権の区別 | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

鎌倉幕府の執権。

受験生なら知っていて当然だが、執権は14名いるが、知らなければならない執権は7人。

 

初代「時政」

2代「義時」

3代「泰時」

5代「時頼」

8代「時宗」

9代「貞時

14代「高時」

 

さてこれらの執権は、その業績ごとの入れ替えで正誤問題が作成されるが、そこには一つの法則が存在する。

 

これを、ただの「パターン」による出題と考える指導者は勉強不足で、ようは歴史学の観点から、その部分に重要性があり、出題者(大学の先生)は、そこを問いたくなる、だから同じような「パターン」で出題されているわけであり、実際は歴史学上の出題なのである。

 

ちなみに、例えば大阪大学の2次の論述での出題でも、まさにこの「パターン」が散見し、歴史学上の重要事項とは、正誤問題でも論述でも同じだということがわかる。

この一点だけでも、新テストに向けて、

 

「これからは暗記は通用しません」

 

などと言っている教育評論家や教育産業などが、日本史を理解していないことがわかる。

 

さて問題を見てみよう。

執権ごとの正誤問題である。

 

 

解答は③であるが、むろん正文も見直すのは基本である。

 

①北条義時・・・誤文

 「連署の設置」は「北条泰時」である。

 「連署」が誤文化するときは、このように「北条義時」となるケースが

 多い。

 

②北条泰時・・・誤文

 「引付」は「北条時頼」が設置した。

 この「評定衆」と「引付」は、非常によく入れ替えの対象となる。

 

③北条時頼・・・正文

 「宝治合戦」は「北条時頼」の時代であるが、これが誤文化するときは 

 「北条貞時」となるか、もしくは「宝治合戦」が「霜月騒動」になる。

 

④北条時宗・・・誤文

 「皇族将軍」は「北条時頼」の時代。

 「北条時宗」の解答になるのは「元寇」しかない。

 

「霜月騒動」⇔「宝治合戦」

「評定衆」  ⇔「引付」

「摂家将軍」⇔「皇族将軍」

 

この3つの入れ替えは、まさに鉄板「パターンであり、完全に誤文が予測できる典型である。

 

ぜひ参考にしてもらいたい。

 

長坂塾の夏期講座のご案内はこちらです。

https://www.nagasaka-kk.com/日本史専門塾-長坂塾/2017夏期講習/

*現在の申し込み状況を掲載しています。

  講座Aは満席です。

 

メルマガ(無料)を発行しています

もしよろしければこちらからご登録ください。

 

日本史専門塾「長坂塾」のご紹介はこちらです。

 

現在は8月6日の全統マーク模試に向けての対策実施中です。

ここで「無料体験」をしていただき模試対策とし、さらに8月以降に本格参加し、8月を「日本史の季節」としませんか。

いまからでも間に合います。

受験生の参加を待っています。

また、2年生の「進研模試対策講座」は、8月からは毎週金曜日開講です。

「進研模試11月」で、偏差値80にチャレンジしてみませんか?

 

 

日本史専門塾「長坂塾」のご紹介はこちらです。

 

 

もしよろしければ下記をクリックしてください。皆さんの応援が励みになります。