鎌倉幕府の執権。
受験生なら知っていて当然だが、執権は14名いるが、知らなければならない執権は7人。
初代「時政」
2代「義時」
3代「泰時」
5代「時頼」
8代「時宗」
9代「貞時
14代「高時」
さてこれらの執権は、その業績ごとの入れ替えで正誤問題が作成されるが、そこには一つの法則が存在する。
これを、ただの「パターン」による出題と考える指導者は勉強不足で、ようは歴史学の観点から、その部分に重要性があり、出題者(大学の先生)は、そこを問いたくなる、だから同じような「パターン」で出題されているわけであり、実際は歴史学上の出題なのである。
ちなみに、例えば大阪大学の2次の論述での出題でも、まさにこの「パターン」が散見し、歴史学上の重要事項とは、正誤問題でも論述でも同じだということがわかる。
この一点だけでも、新テストに向けて、
「これからは暗記は通用しません」
などと言っている教育評論家や教育産業などが、日本史を理解していないことがわかる。
さて問題を見てみよう。
執権ごとの正誤問題である。
解答は③であるが、むろん正文も見直すのは基本である。
①北条義時・・・誤文
「連署の設置」は「北条泰時」である。
「連署」が誤文化するときは、このように「北条義時」となるケースが
多い。
②北条泰時・・・誤文
「引付」は「北条時頼」が設置した。
この「評定衆」と「引付」は、非常によく入れ替えの対象となる。
③北条時頼・・・正文
「宝治合戦」は「北条時頼」の時代であるが、これが誤文化するときは
「北条貞時」となるか、もしくは「宝治合戦」が「霜月騒動」になる。
④北条時宗・・・誤文
「皇族将軍」は「北条時頼」の時代。
「北条時宗」の解答になるのは「元寇」しかない。
「霜月騒動」⇔「宝治合戦」
「評定衆」 ⇔「引付」
「摂家将軍」⇔「皇族将軍」
この3つの入れ替えは、まさに鉄板「パターンであり、完全に誤文が予測できる典型である。
ぜひ参考にしてもらいたい。
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