いつもありがとうございます。
石川県野々市市の自然食品店のっぽくん代表の小浦です。
ウナギの消費が一年で一番多い日にこんな事書くと
「飯がまずくなる」
と怒られそうですが
のっぽくんを通じて安全で楽しい生活をおくってもらいたい
という僕のモットーにしたがって
あえて書かせて頂きます。
■国産ウナギの産地表示について
国産ウナギは日本で捕まえたウナギの稚魚(シラス)を国内で養殖したモノを
国産ウナギって表示していると思われてるかもしれませんが(実際そういうところも沢山あります。)
実は法律の抜け穴があり
日本近海で捕まえたシラスを生産コストの安い海外へ輸出しそれを逆輸入している国産ウナギもあります。
これは外国で育てていても日本国内での養殖期間が1日でも長いと国産と表示できる法律があるからなんです。
実際こうした方法をとられたウナギを国産ウナギとして流通させても問題はありません。
ただし実際にあったことですが
台湾に送った18万匹のシラスが日本に逆輸入されるときに何故か26万匹に増えて国産ウナギとして流通した事件もありました。
*2008年からウナギ輸入組合はこれらのウナギを輸入ウナギとして表示する自主基準をもうけましたが、安い国産ウナギを欲しがる消費者がいる以上偽装はなくなっていないのが現状らしいです。
(輸入ものだからと言ってワルイモノばかりではなく安全管理が徹底されている所も沢山あります。)
■安い値段のモノはリスクが高くなる。
安い値段で販売しようとしたらどこかでコストを下げないと販売できません。
その為に行われている方法が
・シラスの種類を値段の安いヨーロッパ種(アンギラ・アンギラ)という品種を使う
(日本で慣れ親しんでいる品種はアンギラ・ジャポニカという品種)
・大量のウナギを過密状態で養殖する
という方法がとられます。
品種に関しては若干の味の違いや風味の違いなので気にさえしなければ問題ないのですが、過密状態での養殖はリスクが伴います。
ウナギを過密状態で養殖するという事は病気にかかりやすくなります。
そのため抗菌剤が何度も与えられることになります。
今は使ってませんがマラカイトグリーンという発がん性のあるものも使われていました。
(現在は日本・中国とも使用禁止になってます。)
現在はキノロン系抗菌剤というのが使われています。
このキノロン系抗菌剤は医療の現場でも細菌と戦うために最も有用な薬剤と言われております。
ただしこれを乱用し続けている為にキノロン系抗菌剤の耐性菌が世界各地で急速に増え感染症患者に対する処置が難しくなってきています。
本来弱い菌で簡単に処置できたものが薬に対する耐性を持ったが上に病気などで免疫力の弱った方が罹ると死亡するケースが出てきています。(院内感染などで)
こういうリスクが安いウナギには伴っています。
■かばやきのたれや原材料にも注意
原材料表示欄で添加物や風味エキスなどが何種類も入っている場合は質の悪いウナギ
(養殖期間が1年未満で味が劣る)と考えてもイイでしょう。
これらのウナギによく入っているのが
魚介エキス
タンパク加水分解物
ブドウ糖果糖液糖
です。
これらで味を濃くしてごまかしています。
できれば裏面の表示欄が少なく書かれているモノが安心でしょうね。
■安心して食べるにはどうすればいいの?
もうこんな記事読んだら今日の楽しみがなくなったじゃないか!
って怒られそうな事書いてますね。
ゴメンナサイ。
はい答えは
年に一度の丑の日なんだから
奮発して値段の高いウナギを食べてください
って事です。
なんだ結局それか・・・。
ゴメンナサイ。
だってそれしか方法なかったんですもん。
あやまって今日は済ませます。