いつも見過ごしていたとあるコピーを見つけました。
![深夜のスナックでママさんに叱られる快速コンサルタントのブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20120415/00/noppo197/b7/bf/j/t02200165_0800060011916372832.jpg?caw=800)
「アイスコーヒーにそびえ立つソフトクリーム!」
「アイスオーレにもソフトクリームの山!」
「たくさんの量」をアピールするための
見慣れた比喩表現に見えますが
実はこれも立派なテクニックなんです。
私たちは分かり難いモノを具体的にイメージしてもらうために
比喩表現を使います。
この比喩には直喩と隠喩の2種類があります。
1.直喩(ちょくゆ)
わざわざ例え話だとわかるキーワードを挿入する比喩表現で
ちょっと固っ苦しさがあります。
例:「例えば、山のようなソフトクリーム」
2.隠喩(いんゆ)
キーワードを省いたシンプルな比喩表現で
独特の面白さや雰囲気があります。
例:「ソフトクリームの山」「そびえ立つソフトクリーム」
このうち隠喩は直喩をより洗練させたもので
私たちの想像力を掻き立てて
商品の魅力を強くイメージさせる力を持っています。
コメダ珈琲の説明書きもこの「隠喩」ですね。
「そびえ立つソフトクリーム」や
「ソフトクリームの山」という
隠喩は
グラスからニョキっとソフトクリームが生えている姿を想像しますよね。
もしもこれが
「大きなソフトクリームがのってます」という
抽象的な表現だったとしたら
「え?どれくらいなの?」
と店員さんを呼び止めて確認しなければなりません 笑
比喩表現は分かりにくいものを
身近な例で具体的に説明することができます。
ギリシアの哲学者アリストテレスは
比喩表現の効果について
「なによりも特に、斬新さと明瞭さと快さを文章に与える」
と指摘しています。
コメダの隠喩も
まず「そびえ立つソフトクリームの山?!」という
キャッチフレーズで注意を惹きつけ
「山だからグラスからニョキっと突き出ているに違いない」
と商品の姿をはっきりとイメージさせて
「本当に山なのかな?」というワクワク感
その真相を確かめる楽しみを私たちに与えてくれます。
このように普段の生活の中で見過ごしがちな比喩表現は
相手に強い印象を与えるということに関しては
非常に有効な方法です。
日常生活でも是非使ってみてくださいね^^
ではでは(o' 'o)ノ"