世界遺産に登録される平泉に奥州藤原氏の時代以前に建立された寺院『達谷窟毘沙門堂』なるものがあります。

 

先日、そちらにお参りに行ってきました。

 

約1200年前、達谷窟(たっこくのいわや)を住みかとする悪路王・蝦夷を征伐するよう、桓武天皇から命じられた征夷大将軍・坂上田村麻呂は、出陣にあたり京都の清水寺で戦勝祈願をしたそうです。

 

見事に蝦夷を平定した際、清水寺を模して建立したお堂がこちらの毘沙門堂で108体の多門天を奉ったといいます。


毘沙門堂は、崖にくっついて建てられた迫力ある懸崖造り(けんがいづくり)であります。

 

現堂は昭和36年に再建されたものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


達谷窟毘沙門堂の西側(右奥)には、岩壁に刻まれた「岩面大佛(がんめんだいぶつ)」があります。

 

以前は体の部分も刻まれていましたが、胸から下が崩落してしまったようです。

 

おわかりいただけるでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

達谷窟毘沙門堂の前庭には「蝦蟆ヶ池(がまがいけ)」と呼ばれる池があり、その池の前には「辯天堂」が建っています。

 

こちらには、慈覚大師作と伝わる辯財天が祀られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鐘楼に吊るされる鐘は「龍虎鐘(りゅうこしょう)」と呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金堂の前庭には樹齢500年といわれる「大オッコウ」という樹木があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古くは講堂とも呼ばれ、802年建てられた「金堂」ですが1490年の大火で焼失したようです。

 

現在の建物は再建し平成八年に完成しました。

 

本尊は薬師如来です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの毘沙門堂でいただける護符「牛玉寳印(ごおうほういん)」は、悪鬼を払い福を招くという「最強のお札」として注目されています。
 

もちろん、ノッポもお札をいただきました!

 

ちなみに一体1,000円でネット販売もされています。

 

 

堂内は無人なので入口の受付で御朱印もいただきました。