今回から完成版OPに画像変更。
前回からまでのものに慣れ切っていたので少々ライトな感じかなと思いますが、歌詞と作品のイメージにマッチしていますね。
てか、マッチしすぎていて見ている側が少しこっぱずかしいくらいだ。(笑)
ちーちゃんの道着姿も新鮮だよ。
チビエミリアは天使だよ。、
鎧姿で女の子走りをするエミリアは絵的に違和感あるほどかわいいよ。
それと4人並んで歩いているショットは
それだけでそれぞれの個性が出ていて素敵だよ。
でもやっぱり、
恵美の腋がエロくていいよ!!
ゴホン
……では感想いってみます。
真奥と恵美の前に現れたのはルシフェルだった。
しかし、彼はかつてエミリアに倒されたはず。
「どうして?」
当然の疑問符が恵美の口から洩れる。
それは助けたものがいるから。
そして真奥はすでに看破していた。
魔王はともかく勇者エミリアをこの「日本」に放逐し、一網打尽にできる「悪役」は一人しかいないことを。
かつての仲間、そして裏切り者となった大神官オルバ。
しかし「冥途の土産に……」と語りだす前に、
真奥はさっさとオルバの用意したセリフをしゃべりだした。
勇者に威張られては困ること。
こっそり抹殺して権力を奪ってしまおうしたこと。
そのため元魔族のルシフェルを天界復帰をエサに取り込んだこと。
それは恵美にしては絶望的なシナリオ。
しかしそのシナリオも、
ここまで完全に看破され、真奥にB級映画の脚本以下だと落第点をつけられては、恵美自身馬鹿馬鹿しくて笑うしかない。
しかし脚本家は三流でも演じている役者は並ではなかった。
今までつまらなさそうに状況を見守っていたルシフェルの魔力弾一発で状況が一変する。
嬉しそうに、実に嬉しそうに破壊をそして人の恐怖の味をゲーム感覚で楽しむルシフェル。
そう。人間の負の感情こそがこの世界での魔力の源。
以前、地下街の崩落で真奥の魔力が復活したのもそのため。
実に簡単な、そして実に下種な手段。
それをルシフェルは実践しているのだ。
だが、真奥は違った。
「俺、結構この世界が好きなんだよ。
人間になったのも色々新鮮で面白かったし、
世話になった世界に迷惑かけたくねえから……
俺はそういう方法を取りたくねえ!」
お前、それ勇者のセリフ!
そんないい台詞、素でこともなげに恥ずかしげもなく言うかなあ。
恵美は驚きを通り越して唖然とした表情で見つめていますよ。
しかしそう言いきったところで状況は変わっていない。
ましてやルシフェルは捕縛したちーちゃんの絶望を無限に弾倉に変え、容赦なく魔力弾を撃ってくる。
さらに、オルバの銃撃で真奥の左足が撃ちぬかれてしまう。
それでも必死に魔法転移で逃げるが、
笹塚駅でとうとう補足されて、
胴体に風穴を開けられてしまった!
そして用無しと空中から打ち捨てられたちーちゃんを必死に受け止め、足に負傷を負う恵美。(うわ~~、痛そうな音だ~~)
そしてとどめとばかりに、最後は広範囲魔法を解放させた大崩壊。
万事休すと思いきや、
魔王復活!!
え~、死んだふりしているところを魔力吸収したと考えていいのかな?
あ~なるほど、直に見るとこんな筋肉ムキムキな感じなのね。
こりゃ凶悪そうだ。
人のいるところに戻ってきた理由も復活に必要な魔力を一気に得んがため。
文字通りの「計算通り」。
今の魔王の力をもってすればルシフェルやオルバを退治することはおろか、エミリアも退けそのまま元の世界への復帰することも可能だろう。
恵美は魔王への勝利が絶望的になったことに危惧するが、
その危惧も
「おい、恵美!!」
の一言ですべて吹き飛ぶ。
見れば魔王は必死に崩れそうな首都高を支えている真っ最中。
魔王のくせに、体裁もへったくれもなく人助けを最優先している。
その姿は単に魔力が完全復活しただけで中身はそのままのさっきまでの真奥貞夫。
恵美は大きくため息をつく。
それは誰に対してのため息なのか。
「バカじゃないの。こんなふざけた魔王、見たことない」
憎まれ口を叩く表情はいつもの遊佐恵美のものだった。
そして魔王への助力を馴れ合いなどするものですかという感じで拒否。
討滅するは前面の敵!
「顕現せよ、我が力! 魔を討ち滅ぼさんがため!!」
髪は銀に染まり、ガントレットとブーツと聖剣(ベターハーフ)を携え勇者エミリア降臨!
そして魔王の魔法結界。
これで全力でルシフェルとオルバを仕留めるステージは完成した。
ルシフェルの方も余裕なしと見、即座に魔力を撃ち放つ。
それをエミリアは聖剣で受け流し。
バシッ! ←魔王に直撃。
(BGM停止)
少し痛そう……。
「あ、ごめん。
……許せないわ!ルシフェル!!」
本当にすまなさそうに魔王に一瞥するや、照れ隠しに叫んでルシフェルに突撃するエミリアのかわいいこと。
ギャグパートで、変身前後でキャラが全然変わっていない。
そしてルシフェルとの高速戦闘。
さらに復活したアルシエルが大元帥マントに身を包んで登場。
徐々に押され気味となり、こんなはずではと「正気か魔の者と手を組むなど」とオルバが呻くも、その場の全員にお前が言うなの大合唱。
この光景に見とれ「映画じゃないよね」とつぶやくちーちゃん
そんな中、
魔王が無事首都高を地面に不時着させた。
まるで売り上げ目標を達成したアルバイト店員のように喜ぶ魔王。
しかも「バイトに遅刻しちまう」とはどこまでアルバイト中心なんだよ。
そしてオルバを視線だけで一蹴。
ルシフェルには「バイト遅刻したら、ルシフェル。テメエのせいだ」って、
そこまでくると言いがかりの領域ですよ。
そして戦闘終了後。
「下のもんの失態は上のもんの責任だ。
エンテ・イスラでもマグロナルドでもそれは変わりはしない。
支配者たる者、その責任は負わなきゃな」
と言い魔力で街を元通りに復元してしまった。
次回はエピローグと次の話へのつなぎってところかな?
余談
アニメ版の魔王城にはちゃんと急須や茶碗がそろっていたんですね。
しかもなぜか4人分。
全体見て思ったけど、
今回の話。インパクトのあるセリフすべて真奥に振られているんですよね。
そして予想の斜め上の真奥のセリフにコロコロ変わる恵美の表情が面白い。
しかもその結果、魔力のあるなしに関係なく真奥に接する態度が勝手知ったる真奥貞夫本人に対するものに変わっていますしね。
あと不思議に思うのは、再三にわたって出てくる単語「魔王」の意味。
「こんなふざけた魔王、見たことない」
「お前が魔王サタン?」
「あいつは本当に魔王なのか?」
しかし現に魔王=真奥貞夫というキャラクターは存在するし、彼らの言う「本当の魔王」と違いすぎる。
その違いはただの虚像によるものなのか否か。さて?