ペンタクルの10

ペンタクルの10

 

たくさんの金貨と

裕福な3世代家族が描かれていて

いわゆる繁栄や継承を表すカード。

 

小アルカナのペンタクルの最後のカードで

ペンタクルの物語の最後を締めくくる。

 

幸せなカードだなあと思う。

久しぶりに見たかも。

 

でも何となく終わりを感じさせられて

ちょっとした寂しさも感じるのは

自分が年齢を重ねたからかもしれない。

 

一番手前の白髪、白髭のおじいちゃんに

つい目がいってしまう。

 

息子夫婦と孫を見ながら過去を振り返り

余生を過ごしている感じ。

 

孫の姿と息子がまだ小さかった頃の姿を重ね合わせて

自分の若かりし頃、いろいろ奮闘したこと

子育てが大変だったことを思い出している。

 

大変だったことも過ぎてみれば懐かしい思い出になっている

事に気付き、そこで自分の老いを感じる。

 

今や息子が大人になり親となりその成長を嬉しく思いながら

自分はもう第一線で走る存在ではないことも見せられる。

 

そんな枯れた哀愁を感じてしまう。

 

50歳を過ぎるとだんだんそういう意識が強くなってきたので

余計にそう思うのだろうな。

 

 

これが今まさに子育て真っ最中の年代なら

夫婦に目がいくのかな?

 

犬好きさんなら2匹のワンちゃんに目がいくのかな?

 

そんなふうに考えながらカードの絵柄を見るのも

また面白い。

 

読み手によって解釈が変わる、と言われるのは

そういう事情もあるのかなと考えると

タロットってやっぱり奥が深いなと思う。