はろー。
ちょっと遅くなりましたが、10月12日に開催された小樽の音楽イベント、「音座なまらいぶ」に出演者として参加してきました。
ライジングサンと同じで今年10回目なんですね。
おめでとうございますです。
僕らがやったのは花園にある「cha cha cha」というスナックみたいなところで、僭越ながらそこの会場のトリをやらせていただきました。
優しく迎えてくれたママや出演者の方々、ありがとうございます。
ごく普通のスナックだったからか、何も緊張もせず、彼女に「見られるってどうなの?」と言われても、別に今さらなんとも思わない(笑)
むしろ見てくれ、みたいな(笑)
あとは、まあこのメンバーなら俺が多少粗くてもどうにかカバーしてくれるだろうっていう安心感もあったし。
そりゃ、ベーシストとしての自分にかかる重圧がなかったわけでもないけど、何よりリズム隊としてのもう片方のドラマーは絶対的に信頼のおける人だったので、不思議なくらい冷静でした。
なんか、だいたい俺は、ライブの一曲目の始めの数十秒でその日の自分の調子がわかってしまうのだが(よって、悪いと感じても尻上がりに調子がよくなることは俺はあまりない)、今回はもう一曲目で楽しさ満開(笑)
あとはあんま覚えてねーや(笑)
横で見てた小学生の男の子が食い入るように見てくれてたことと、前のバンドの方々が「上手いね」って言ってくれてたことは記憶にあるかな。
まあ、上手いねの中に俺はいないだろうが。
ギターボーカルのwさんのMCは結局何が言いたいのかよくわかんなかったけど(笑)、それでいて観客全員を最後の歌で立たせて、盛り上げてもらったってのは、wさんの勇気と、お客さんの温かな気持ちのおかげだと思う。
最後の歌……たぶん、というか、俺らメンバー以外はこの世で誰も知らないはずの、ぽっと出のアマチュアのオリジナル曲だったのに、それでもみんな、手を叩いて拳をあげてくれて、音楽の力ってのはすげーなあと思った瞬間でした。
振り返れば、前からやろうやろうって言われてて先のばしになってたこのバンド、一年も前に「これ、デモだから」って渡されて初期衝動のままアレンジしたこの曲が、こんな大事な瞬間に演奏することになるなんて、当時は考えてもみませんでした。
まだまだ、ベーシストとしてバンドを支えるって意味では不安な部分があるのは、自分が一番わかってる。
ただ、しばらくギブソンのレスポールの出番はお預けかな?
あと、考えてみたら今のドラマーとバンドやるのは、学生んときに「どうしてもやりたいんで叩いてください!」って言って無報酬で(笑)叩いてもらったバンプオブチキンのコピバン以来4年ぶり。
どーりで懐かしいわけだ。
そして出会いっつーのは不思議なもんで、俺らの前に演奏してたバンド…ドラムレスながら素晴らしく繊細で綺麗なバンプオブチキンを披露してくれたギタリストの方が、なんと数十年も前の僕らの大学の先輩だったのでした。
素敵な出会いをありがとう。
前回音座なまらいぶに参加した2005年は、機材のトラブルとかもあってあんまりいい思い出がなかったんだけど、今回、このイベントに再び参加できたことを非常に誇りに思います。
街中が音楽であふれるなんて、なんて素晴らしいことなんだろうと。
それには、多くの人達の努力と苦労があったことを忘れてはなりません。
ありがとうございます。
ほんとうにありがとうございます。
そして、その努力や苦労があって演奏させてもらえるということは、この上ない幸せです。
横にいた小学生ぐらいの男の子は何を思って観てくれてたんでしょうかね?
この日がキッカケになって、楽器を手にしてバンドを組んで、将来このイベントに出たりするのかな。
ほら、また音楽を好きになる人が増えた。
未来のあの子はきっとこの日のことを覚えてないかもしれないけれど、これを機に「バンドがやりたい!」なんて思って、楽器を持ってくれたらいいなあなんて思った日でした。
実質公債費の比率が20%と、ほんとに小樽は景気が悪いというかお金がないというか、観光資源はありながらなんでそれを生かし切れていないのか、昔から不思議で仕方がなかったけど、こうしたイベントがほんの少しでも小樽の活性化になればいいなと心から思うのであります。
そして、自分はこれからも何らかの形でこのイベントに参加していきたいと思いました。
それが、大学生活四年間の間俺を育て、楽しい思い出とかけがえのない仲間をくれた小樽という街への、せめてもの恩返しになればと思うのであります。
wさんのMCはよくわかんなかったと言いましたが、結局は、音楽好きな人達が集まって、それぞれの音楽を聴いて、演奏して、みんなハッピーになって、そんなイベントがあることに本当に感謝したいということです。
まさにその通りです。
あの日、小樽に集まったみなさん、また来年会いましょう。
それぞれの好きな音楽を持ち寄って。